あったので、せっせと録り溜め、一日に二本か三本、
ぶっ通しで観た。
観るのはもう三回目くらいだけど、このスピード感、
時代感は、やっぱり凄い。
任侠映画と言えば、同じ東映の健さん映画が有名だが
あれは「美学」、こっちは「本音」。
「美学」も好きだが、差別用語満載、女なんか
道具扱いもいいとこという、こっちはもっと好きかも。
私はフェミニストを自認しているし、弱者差別に
関しては他人事ではない怒りを覚える方ではあるが
この剥き出しの本音にも、また人間として共感せずにはいられない。
テレビではなく銀幕のスターだった男優さん(おもに東映、日活)
がこぞって出ているから、オーラが半端ない。
主演が菅原文太であることを忘れるほど。
松方弘樹、千葉真一、北大路欣也、梅宮辰夫、渡瀬恒彦、
そして小林旭(オーラ、ピカイチ!)、宍戸錠、和田浩治、
さらに名脇役、金子信雄、田中邦衛、成田三樹夫、室田日出男
などなど、じつに贅沢。
セコい「親父」や「組」のために命を張る男達を
かっこいいとは思わない。
「たいへんだねえ、ばかだねえ」と、呆れるのだが、
でもなんか可愛い、と煎餅かじりながら観続ける。
愛する者のために命がけにはなれても、
国のため、組織のために命を捨てる、という発想、
女にはあんまりないかも。
まあしかし、敗戦国の貧しさと劣等意識が漂う
昭和20年代、30年代を、演じる役者さん達は
全員、肌で知っている。
もしいま、ジャニーズ系の若い男優さんたちでリメイクしたら、
泥溜まりに映ったネオンみたいなギラギラ、ハングリー感が
果たして出るだろうか。
「仁義なき戦い」シリーズの前には
黒澤明監督の映画も連続して放映された。
「隠し砦の三悪人」「七人の侍」「野良犬」。
これも何度目かなのに、まったく飽きさせない。
さすがに「世界のクロサワ」である。
貧しい時代の日本には、そこをがむしゃらに
駆け抜けようとする、とてつもないパワーが
あったように思う。
平行して韓流ドラマの「朱蒙」も観ているので
もう忙しいったらない。
これ、時代劇で100話くらいあるんだけど
まだ27話目くらい。
というわけで、録画した映画やDVD、ドラマ、
さらにはお笑い番組をひたすら観呆け、あいまに
読書(眼が弱っているから長時間持たない)。
コロナの前から、いや、もうちょっとは仕事を
していた昔っから、私の暮らしはあまり変わらない。
好きなものは映画と本。
思えば子どもの頃からそうだった。
コロナが終息して、元の暮らしが戻っても
私の日常は同じだろう。
これがなにより、幸せな時間じゃけんのう。
(「仁義なき戦い」の広島弁に感染)
ご近所散歩。
赤とんぼにもいろいろ種類があって、
冬になっても見かけるアキアカネは
体色の「赤」が濃いとか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/a7/57e8ec4fd9f52374a03a4dee3844c7ea.jpg)
称名寺の池にはうっすらと氷が張っていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/0f/6a708784885827be070cdfa1b3d64d7b.jpg)
この白い丸は、氷の溶け残りかな?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/05/5fa234f24931352eb659b249c1e39d6c.jpg)
マスクをとって思う存分、深呼吸。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/53/b08ec392ed2b5b1d0d4bbb17aab269c6.jpg)