ものの本によると、冬至の日には大江山山頂、日室山、伊勢神宮と、
太陽の光が一直線に並び、いわゆるレイラインを描くという。
でもって、その日室山は天孫降臨の地ゆえ、
登ってはならない禁足地になっているという。
宮津の籠神社も元伊勢だが、福知山にも元伊勢があり、
日室山はその御神体山である。
二日目、車でその元伊勢へ案内していただいたのだが、
途中、ゼロ磁場地点だというところで降りた。
磁気のN極とS極がぶつかりあい、押し合い、引き合う場所で
強大なエネルギーが漂う場所だとか。
私には何事も起こらなかったので、残念ながら、そのエネルギーを
実感することはできなかった。
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元伊勢は大江山で有名な大江町にある。
ごく小さい頃、祖父は私を寝かしつける時、いつも
大江山酒呑童子の話を聞かせてくれた。
大江山には酒呑童子という鬼が棲み、その手下どもが
夜毎、都に現れ、荒らし回り、若い娘をさらっていったそうだ。
都と言えば平安京だろうが、現代のタンゴディスカバリーに乗っても
京都と福知山は二時間近くかかるのだから、当時はとんでもなく
遠いところを、山越え谷越えしていたわけだ。
さらわれた娘達もさぞかしたいへんだっただろう。
陰陽師の安倍晴明が占って、酒呑童子の仕業だとわかった。
そこで四天王と称された武将四人が大江山へと鬼退治に向かう。
大将は源頼光(祖父は「らいこうさん」と言っていた。)。
四人の内の一人には足柄山の金太郎こと坂田金時もいた。
そして見事、酒呑童子を退治するのだが、切られた鬼の腕が
しぶとく宙を飛んでいたというシーンが、幼い頭に焼き付いていたものだ。
この酒呑童子一味に関しても、渡来人だったとか製鉄技術者だったとか
諸説あるが、それはまたいずれ。
元伊勢内宮
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外宮
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/2a/dcc1b493ab64473763defb942acd00a6.jpg)
和泉式部の歌碑。
数々の浮名と恋の歌で有名な和泉式部は、夫の藤原保昌と共に
彼の任地だった丹後に来ている。(あら、酒呑童子退治に登場する
保昌さんと同一人物かしら?)
式部の娘、小式部内侍は「大江山いく野の道の遠ければ
まだふみも見ず天橋立」という歌を詠んでいる。
母のいる大江山はとても遠いので、まだ便りも来ないし、
私も天橋立へ行ったこともない…という意味で、「文」と「踏み」
をかけてある。
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元伊勢にはアマテラスが弟のスサノオの乱暴に怒って隠れたという
天岩戸もある。ここはじつに神秘的で心地よいところだった。
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そしてついに見た日室山! やっぱりピラミッドでしょう、これは!
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丹後のピラミッドはこれだけではない。
こちらの砥石山も見事な三角形。山頂に砥石のような切れ込みあり。
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翌日、上宮津の盛林寺から見た山(昔、山城があったそうな)も
隣の山と重なってちょっとわかりにくいが、じつにくっきりとした
ピラミッド型だった。
丹後には他にも幾つか、このようなピラミッド山があるそうだ。
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