冬桃ブログ

伊勢佐木署 武道始式

 伊勢佐木署の武道始式というものにお招きいただいた。
 警察と地域住民の交流のため、毎年開催されているそうだ。

 まずは本日、武道を披露する若い署員達が整列。


 最初は柔道の試合。
 一番目に組み合う両者が向かい合い、始め!の合図が
あったと思う間もなく、バタン!と床に打ち付けられる大きな音。
 早い! 驚いてまじまじと見直すと、対戦する二人は
びっくりしたような顔で突っ立ったまま。
 そばですっころんでたのはカメラマン。
 迫真の場面を撮ろうと演者に駆け寄ったまでは良かったが、
勢いが良すぎたため滑って転んだのだ。
 小柄で中年のこのカメラマンは、その後も駆け回って
仕事を続け、赤白の幕にかけられたシンボルマークや日の丸
などを落としまくり、すっかり座をなごませてくれた。

 さて柔道の試合開始。迫力ありました!


 続いて剣道。これは双方の掛け声が凄い。
「アーッ」「ヒョヒョヒョヒョーッ」「キェーッ」「ヨイショ!」
「ウェアー!」
 声でも相手を圧倒しないといけないのね。
 紅一点、四段の女性がかっこよかった。とてもきれいな人だったし。


 地元の中高年女性達によるセーフ・コミュネット。
 婦人警官のリードでオリジナルの歌と踊りを披露。


 ひったくり防止の寸劇。自転車のカゴにバッグを入れるときは
ぜひセーフティネットを!


 婦人警官が違法駐車を注意したところ、それがヤクザの車。
 怖そうなアニキがそこへ現れてすごんだが、手もなく婦人警官に
やっつけられてしまう……という寸劇。
 真ん中の、手錠を掛けられた「アニキ」は暴力団対策係の署員です。
 さすがの体格と面構え。「組」からスカウトがきそう。


 最後は振り込め詐欺の寸劇。
 私の周りでも、騙されるはずのない人が見事引っかかってる。
 気をつけましょう。この二人は「おれおれ詐欺をしてる最中の
悪い奴」。もちろん演技だけど、上手でしたねえ。


 というわけで、頼もしい伊勢佐木署員達の力溢れる武道や演技を
見せていただいたが、個人的にショックなことがひとつ。
 徒歩でたったの十分足らず。しょっちゅう通っている伊勢佐木署の
場所がわからなくなり、道行く人三人に尋ねてしまった。
 私の年齢からして、ぜったいそれは認知症の始まりだと言われるだろう。
 でもじつは、若い頃からしょっちゅう体験している。
 ついさっきの記憶がすっぽり抜け落ちるというのも、昔から何度も。

 はなはだしきは27歳くらいの時のこと。
 あるブティックへ買い物に行った。お天気が怪しかったので
傘を持って出た。その傘をブティックのショーケースにたてかけ
ワゴンのバーゲン品などあさった。
 買いたい物が何もなかったので出ようとした時、ふと、傘が目についた。
 私は親切にもそれをレジに持って行き、「忘れ物みたいですよ」
と渡した。
 外へ出ると雨が降り出していた。その時、いまレジに渡した傘が
自分のものであることを思い出した。
 急いで店に入り、「その傘、私のでした」と言ったのだが、
店員は外の雨と私の顔を何度も見比べ「失礼ですが、ほんとに
あなたのですか?」としつこく問いただす。
 私のだと答えて渡してもらったが、店員はずっと腑に落ちない顔だった。
 私は、生まれつき、脳のどこかに重大な欠陥があるのだと思う。
 よくここまで無事で生きてきたと感心する(無事でないことも
いろいろあったけど……)。
 



 
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