冬桃ブログ

パスタとアメ横と童子たち

 東京へは年に二、三回しか行かず
橫浜の、自宅周辺に閉じこもっている私だが
おそらく、今年はこれが最後の東京。

 田村晴喜さんは、30年くらい前、ある仕事でお世話になった方。
 二年くらい前、彼が安藤ニキさんの絵を見て、彼女と
フェイスブック友達になった。
 そして、ニキさんの「友達」の中に私の名前を見つけ
こちらにも友達申請してくださったことで再会した。
 その田村さんが上野に開かれたというギャラリーを
まずは訪問。

 こじんまりしたマンションの一室。
 「まだオープンしたばかりなんです。
 若い人達が、ここを個展やイベントで
活用してくれたらと願って」
 上野から徒歩5分という便利な場所である。
 壁には田村さんの絵画コレクションが並んでいた。
 再会のきっかけとなった安藤ニキさんの絵も。



 料理上手な田村さんに、とってもおいしい
パスタを振る舞っていただく。





 それからアメ横経由で銀座線に乗り、日本橋へ。
 午後もだいぶ過ぎたというのに、しかも
平日だというのに、アメ横では人々が食べてる、飲んでる!
 「土日はもっとすごいですよ」と、田村さん。
 浅草よりパワフルかも。



 日本橋の「ギャラリー砂翁」で開催中の
鍋倉孝二郎氏、木彫り作品展へ。
 
「雨は天から……三つ目童子一六の物語」

 鍋倉さんとはフェイスブックのお友達。
 写真でその作品を拝見するにつけ、
実物を見たいと憧れていた。
 ようやく念願が叶い、作品、作者ともに
この日、お目に掛かることができた。
 
 三つの目を持つ童子たちは、
楽器や香炉や果物などを携え、
雲に乗り、自由に宙を駆け巡る。
 なにせ私は「座敷童の足音」を
聴いたことのある人間。
 たちまち引き込まれた。








鍋倉さんと田村さん。


鍋倉さんとツーショット。


見て、この子! 


手に、赤い実のようなものを持ってるでしょ?


 これ、私がいつかブログにアップした
「アンデス芋」がモデルなんだから!
 ちゃんと解説にも書いてあったもん、
「ある人のブログにあったアンデス芋の
かたちがおもしろかったから」って。

 証拠写真(私のアンデス芋)



 で、こちらの童子は厄除けの桃を手にしている。
 これは童子の世界に、イザナミ、イザナギの
逸話が紛れ込んでこうなったそうだ。
 なんとも自由な発想!



 「あなたのブログは、いつも、腰が痛いの
なんのって、みょうなところから始まるんだねえ」
 と、鍋倉さんには言われてしまったが、
そのつまらないブログが、こんなにも奔放自在な
作品にちょっと紛れ込んでるなんて、
嬉しくて心が躍りっぱなし。

 私の心弾みが伝染ったのか、銀座線のホームで
左右に分かれる際、「さあ、ぼくもこれから
恋をしようかな!」と、田村さんが元気よく宣言。

 やっぱり、素敵なアートは人をわくわくさせるのだ。
 



 
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