冬桃ブログ

本牧・うんちく&レトロツアー

 本牧で開催された「商店街うんちくツアー」に参加。
 テーマは「本牧で昭和レトロを体験しよう!」

 本牧は横浜の中でも独特の存在感を持つ町。
 どんなふうに独特なのかは、あとのブログでご紹介するとして、まずはうんちくツアー。
 本郷町の上台集会所に入ると、すでに大勢の人が集まっていた。
 二グループに分かれ、それぞれ案内人のあとについて出発。

 本牧の商店街は何度か通ったことがある。けれどもじっくり歩いたのは初めて。
 よくみると店は多彩だし、それぞれこだわりがありそうでいちいち入ってみたくなる。
 そこをぐっと我慢して今回のツアーに指定された店へ。

 まずは八百屋の「森北」
 ハンサムで若い店主が、ヨーロッパの八百屋を巡り歩き、野菜の並べ方など工夫した
というだけあって、シンプルだけどおしゃれな店。どの野菜もなんだか個性的に見える。
 私はイチジク(こんなおいしいの、久しぶり!)と食用ほおずき(酸味のあるトマト
みたいな味)を買った。


この写真は「よんなん」さんのブログから拝借したもの。
「よんなんさん」のブログ 
http://sns.hamatch.jp/blog/blog.php?key=31439

「小沢建具店」(創業約95年)

 見るからに職人といった風情の店主が「欄間」を手にして職人仕事を解説してくだ
さった。
 いまは「建具」という漢字も読めない人が多くなったという。
 「けんぐ店? なにをやってるところですか?」などと訊かれるそうだ。
 
 複雑な模様の欄間もいまは機械造りのものが多いが、昔はすべて職人の手作り。
 道具も職人が自分で作る。いまの店主のお父さんの代には、職人三人、小僧さん二人を
雇っていたそうだ。
 
 職人は弟子に手取り足取り技術を教えたりしない。小沢さんも、みんなが眠ってから
こっそり建具を見に行き、どういう手法を使ってあるのか、一人で考え、学んだそうだ。
「小僧さんなんか二度同じ事を訊くと職人から頭をぶんなぐられるんです。よくトイレで
泣いてるのを見たもんです」

 



「大野総菜店」

 手作りの総菜がいっぱい。おまけにその総菜を使ったランチもあり、店で食べることが
できる。土鍋に入ったハンバーグとオムレツ定食には激しく心惹かれたが、なんとか我慢
した。
 いつか昼時にここへ来て、店先でゆっくりランチしたい。
 この店の「うずら豆」は農林水産省の賞を獲っているそうだ。



「本牧ガーデン」

 蘭の花がいっぱいの広い花屋さん。本業がガーデニングで、横浜公園、大通公園などの
花壇も手掛けておられるという。
 
 本牧には花屋が一五、六軒もあるそうだが、これも米軍基地があったことと関わりが
あるようだ。欧米人は日本人より家に花を飾るのが好き。また贈り物も花が多い。
 
 昔、このあたりではクリスマスのことを「唐人正月」と呼んだそうだが、
 そのクリスマスには絶対にツリーが欠かせない。大きな家になると、各部屋や玄関にも
飾る。飾る期間も長いので、途中で木を買い換えたりもする。
 配達すると必ずチップもくれる。
 本牧の花屋さんも基地があった頃はクリスマスツリー景気で湧いたという。



 店内に蝶が迷いこんでいた。アオスジアゲハ。今年はこの蝶をほんとによく見る。



「都屋」(寝具店)

 ここでは寝具の歴史など聞かせていただいた。戦前、日本の布団はすべて綿。
 それが化学繊維になり、羽毛になった。
 安い羽毛布団や枕は北京ダックの羽を使ったりしてるそうだ。
 
 水鳥は水の中でも寒くないよう、栄養のほとんどを羽毛に使う。だから良質。
 しかし北京ダックは肉に栄養が行くから羽は粗悪。
 なるほど。私は先日、数百円という羽毛枕を買った。安すぎると思ったが、
あれなんかひょっとして……。

 で、これは布団に仕立てると一枚138万円になるという高級羽毛。
 う~む、寝てみたい……。


 さてまだ他にも何軒かおもしろい店を教えてもらい、上台集会所へ戻って交流会。
 先ほど廻った店の店主や本牧に昔から住んでる方から、さらに興味深い話を伺わせて
いただいた。
 大野総菜店の総菜数種と冷たいお茶付き。これで参加費はたったの300円!

 次があったらまたぜひ参加せねば!
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