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読書家を気どっている人間は、紙が好きで、ネット媒体が苦手です。
電子書籍を読むのもなんとなく億劫、タブレットよりも指先で紙をめくるほうがいい。
そんな人間ですから、そもそもITリテラシーが高くなろうはずもない。
いまだに個人事業上も、会計ソフトは使いつつ、紙の帳簿も手放せず、メモするのも紙の手帳。スマホやガラケーのカレンダー機能なんて使ったことがありません。一週間の予定がぱっと見れる紙の手帳のほうがいいです。
私は節約家なので、本を買うにも予算を立てます。
最優先に買うのは、事業用に必要な書籍。私人の趣味の漫画などは必要経費にならないので、どうしても後回しです。
本屋に立ち寄ったときに、良さげな本があったらば。
まず、価格と奥付にある発行年月日をチェック。とくにIT関連の本やビジネス書は足が速いので、1年以上前の本は中古で探した方が割安で買えます。どうしてもすぐ読みたい、新品でないと嫌、著者にお布施したい、という本だけ即買いします。あと、その書店を応援したいとか、ね。
中古にせよ、新品にせよ、目ぼしい本はその場で買わずに、まず試算。
PCのエクセルで、購入予定の本の管理簿に入力しています。
分野、タイトル、著者、発行年月、税込定価、中古価格、送料、中古支払総額、割引価格、中古店舗名(ネット上の)を入力。
この表は、テーブル形式に変換しておきます。
予算オーバーになったら、後回しにする本だけフィルターで隠せばいいだけ。数値が計算し直されるので、すぐわかります。
そうすれば、どれだけ割引されているのか、一目瞭然。
アマゾンなどで購入するときも、タイトルをコピペして貼付けすればいいので、すぐ検索できます。
以前は、いちいち、反故の紙等にメモして、電卓で計算して…なんてことをやっていましたが。
値段が変わったりすると、いちいち書き直していたんですね。なんという時間の無駄! これなら、買いたい本を好きなだけ登録しておけるし、買ったら削除するかフィルターを外せばいいだけ。中古価格が変わっても入力し直せば、お金の用意も楽ですね。
その後は、購入済みの本の管理簿にもなるので、一石二鳥です。
分野ごとで検索すれば、手持ちの資料探しも楽です。蔵書が多い方で複数個所に本を収蔵しているのならば、エクセルの列に配架位置も入力しておけば探すのも楽ですね。
アマゾンで注文し、支払いを終えたら、配達予定日もエクセル入力。
そうすれば、いちいちネットで確認しなくても、いつ届くか確認できるからです。本が届かずにショップに督促したときに手間取ったことがあったので。
ほしいものをどれだけ安く仕入れたか──それは商売人の極意です。
お値段以上に使い倒すことこそ、読書家の醍醐味。読まない、活用できない本は不良在庫になります。本は買ったら、すぐに経費算入できるけれど、だからこそ、大量購入して眠ってしまいがち。
私は使い過ぎが怖いので、アマゾンでの購入はコンビニ現金払いにしていました。
最近は、ギフト券でも行っています。電子マネーは会計上、事業用資金にするのがめんどくさそうなので、敢えてしていませんね。目に見えないお金が信用できないので。コンビニが近くにあるのは、とてもありがたいですね。
この本の購入予定管理簿をつくってから、エクセルの上達が速くなりました。
テーブルの作成方法も、エクセルのわかりやすい教本を見て習得したのですが。やはり、実践してみないと身に着かないですね。好きなもののために払うお金の管理用だから、練習もすごく楽しいですし、数字を入力するのが捗ります。
ところで、まだ面倒なのは、この作業を自宅PCで行っていることですね。
スマホなどの持ち出し機器で、その場で試算できたらとは思いますが。どうせ、爆買いせずに、計画的にお金を使いたいと考えてしまうので、やはり一端家に持ち帰った方がよさそうです。似たような本を何冊も買ってしまうのを防げますし(苦笑)
なお本だけではなく、趣味のコレクション全般に活用できます。
推し活の皆さんも是非に。これだけのものを、いついつまでに買いたい、だから、今月はこれだけ稼ぐぞ!というモチベーションアップにもなりますよね。売却した場合は、売値や経費を登録しておけば利益が分かりますし。
(2022/03/02)
読書の秋だからといって、本が好きだと思うなよ(目次)
本が売れないという叫びがある。しかし、本は買いたくないという抵抗勢力もある。
読者と著者とは、いつも平行線です。悲しいですね。