コロナ禍のあおりを受け、去年から各地のコンサートや劇場などでの入場制限や催事の中止が発表されてきました。東京五輪2020も終わり、ワクチン接種者が増えたためか、現在では緩和されてきましたけども。とくに五輪直前のGWあたりは多くのイベントが中止や延期に追い込まれたようです。
オタク界隈でいえばコミックマーケット。
私は参加したことはありませんが、楽しみにしている方も多い。アニメや漫画のみならず、純粋な詩文芸や研究誌も発売されている、在野文化の坩堝です。コミケで発掘されてプロデビューした漫画家もいたりしますし、商業連載やお仕事を抱えつつ、同人誌作成も欠かさない漫画家さんやアニメーター、ゲームクリエイターさんもいるようです。
コミケでは商業作家さんがこっそり自作のセルフパロ同人誌を頒布したりといった動きもあるようで。アニメ神無月の巫女の原作者である介錯先生も、ちょくちょく出されていたようです。じつは中には、原画集だとか、アニメ脚本家が書き下ろし、挿絵をつけた外伝小説の冊子だとか、もあったりしました。
しばらく音沙汰はなかったのですが、この2021年春になんと驚きの発表が!
姫子と千歌音のアクリルスタンドと
謎の小冊子「ヒメコの歴史 チカネの歴史」ッ!!!!!
5/23「COMIC1 BS祭 スペシャル」B-46b 「介錯」も参加させていただきます。漫画は色々あって全く描けませんでしたが、以前ツイートしたアクスタとコピーペラ本のセットを少し持っていきます。他は何もありませんがよろしくおねがいします。 pic.twitter.com/Nf8Zw1JKng
— 介錯(セブン) (@Kai_Seven_) May 22, 2021
ツイッターの画像で確認する限りは、このアクスタ、さほど大きいものではないようです。高さ10センチほどでしょうか。ふたりでセットのようですね。足の踏み出し方が揃っているのがなんとも可愛らしい…。台座の模様は花吹雪? 神無月の巫女という文字をあしらってはいない(ように見える)ので、あくまで、作者がつくった「ヒメコ」と「チカネ」というキャラのグッズという設定なのでしょうか。
このアクスタ、少数しか作成されず。
イベントで捌けたので、その後、委託販売などでは扱われなかったようです。いわゆるノベルティグッズ? 建物の落成式の贈呈品みたく、同業者さんの仲間うちで配ったものだったのでしょうか。
今年の7月には、アニメ絵をも含むグッズが新発売。
アクリルスタンドは藤井まきさん作画で知られるアニメ神無月の巫女のED絵、他のグッズ絵も懐かしのものばかり。とくにDVD旧版や主題歌CDのジャケット絵など、今では入手しがたいイラストもありましたので、ご存じない方には嬉しかったことと察します。
そろそろ神無月ですね。メーカーの担当の方が神無月までに皆様のお手元に届くようにと頑張って調整してくださいました「神無月の巫女」のグッズサンプルをいただきました。ありがとうございます。各ショップやこちらで買えるようです。https://t.co/G42cljf9Fv pic.twitter.com/9SNhTF8bO9
— 介錯(セブン) (@Kai_Seven_) September 29, 2021
新しく描き下ろしたこの絵を使わなかったのはなぜなのでしょうかね。アニメ絵をつかえば、アニメ制作会社側にも利益は入るのかもしれないですけれども。円盤が売れにくい現況、配信視聴のほうが儲けがあるとされてきましたが、アマゾンプライムでの視聴も終わってしまったようです。
ところで、このたび、私が気になっていますのは。
このアクスタの側にあるほうの謎の小冊子。
「ヒメコの歴史 チカネの歴史」とありますから、歴代ひめちかシリーズの紹介なのでしょう。
でも、どこから、どこまでなのか。それが気になりますね。
以前にも書きましたが、介錯作品のガイドとしては『絶対介錯!』という小冊子があります。
ごった煮大戦ともされる記念碑的な作品「京四郎と永遠の空」の原作漫画が掲載された、月刊ドラゴンエイジ誌(富士見書房)の2007年2月号の付録です。
この冊子の中で紹介されたもののうち、「姫子」と「千歌音」に関わるのは「十字架トライアングル」「神無月の巫女」そして「京四郎と永遠の空」のみです。
ですので、その冊子においては、そのあとの「絶対少女聖域アムネシアン」、およびウェブノベルの「姫神の巫女~千ノ華万華鏡~」および現在連載中の漫画版「姫神の巫女」、さらには姫千歌の原形があったとされるデビュー作についての表記があるのかもしれませんね。
この中身がぜひとも気になります。読んでみたい。
2005年の原画集のようにですね、自費出版されてピクシブ経由で通販とかできないものなんですかね。同人系イベントでよくあるペーパーの無料配布として捌いたのか、アクスタのおまけとして購入するものだったのか、わかりかねますが。ファンの端くれとしては、いささか気になります。
それにしましても、令和の現在に、姫子と千歌音を描き直すとこんな具合になるのですね。
漫画「姫神の巫女」の媛子と千華音と瓜二つともいえるし、やはりどこか違っているとも見えます。千歌音ちゃんのカチューシャ、細くなりましたね。姫子のリボンもあまり目立たなくなりました。神無月の巫女バージョンとも言えますし、十字架トライアングルの令和アップデートとも言えるのでしょうかね、これ。
ところで「ヒメコとチカネの」ではなくて「ヒメコの・チカネの」歴史なので。
実はこのふたり同一作品に存在せずに、片方だけしか登場しなかったりしたことがあったのかもしれません。私が知らないだけで。原作者先生の全作品を読んだわけではないのでわからないのです。『残念くのいち伝』という漫画に、姫子を黒髪にしたようなキャラがいた覚えがありますけど。あと、吸血鬼と少年が闘うあのウェブ連載の漫画で、千歌音ちゃん似の女戦士が秒殺されちゃうのですが、コミックスでは別の女性にされてて安堵しました。不敬ながら当時、なんでやねん…と思っていましたので。
そもそも、この類の小冊子はですね。
ひめちかシリーズがほぼほぼカドカワ系の漫画なので、現在連載中の電撃マオウさんが雑誌オマケ付録としてつけてくれたら嬉しいとか、単行本特装版の付録として販売してくれたらとか、いろいろ考えてしまいますね。最近、この掲載誌さん、連載作品数が減ってる?かわりにおまけがつくみたいです。神無月の巫女&姫神の巫女のクリアファイルとかあったらいいのに。雑誌の切り抜き保管に便利そう。
前から申し上げていますが、イラスト集とか、アニメ関係者も関わったガイドブックとか、小説の再録とか、そういう読み物が、ストーリーが欲しい。
そして、何よりも、この小冊子以後にも書き足されるような「姫子」と「千歌音」の新しい歴史が欲しい。前世編でも宇宙編でも異次元編でも。
──なんて。
今回はこんな妄想からはじまりました、神無月の巫女祭り、今年も細々とやっています。お暇なときにお立ち寄りくださいましたら幸甚。
*漫画「絶対少女聖域アムネシアン」&ウェブノベル「姫神の巫女」、そのほか関連作レヴュー一覧*
漫画「絶対少女聖域アムネシアン」および、ウェブノベル「姫神の巫女」、そのほかの漫画などに関する記事です。
★★神無月の巫女&京四郎と永遠の空レビュー記事一覧★★
「神無月の巫女」と「京四郎と永遠の空」に関するレビュー記事の入口です。媒体ごとにジャンル分けしています。妄言多し。
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