陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

私が仕事を覚えられないのはワケがあってだな

2020-12-21 | 仕事・雇用・会社・労働衛生

仕事ができなかった歴が多すぎる就職氷河期世代ならではの、会社員生活苦労話です。
仕事してましてだけで、もう貴重な時間を過ごしている気分にさえなります。すでにきちんと働いている方にはあまり参考にならない記事です。お疲れのところ、笑い飛ばすにはもってこいの記事でもあります。

・いま、なんの作業をしているかが意味不明
作業の名前、手順、目的を明らかにする、見える化する。作業名がわからない場合は、自分で仮に命名しておく。とくに「これ」「あれ」だの名前のない書類やデータは、共通語化してはいないので、この作業をこう呼んでいます、という確認をとる

・見ただけ、説明されただけでのみこめない
図解で示す、作業行動をシミュレーションして何十回も繰り返す。そのプレイヤー、演技者になったつもりで。また、手慣れたひとの作業をじっくり観察したり、言い方を真似たりするのもいいです。私はきれいな喋り方をする人のもの言いをリフレインして、なりきったつもりになっています。

・疑問点がつぎつぎ湧いて、先へ進めない
不明点を洗い出し、メモにまとめてから尋ねる。質問時にはまとめて、上長の時間の余裕を見計らって。教えてもらったときは、お時間いただきありがとうございましたの感謝の意を忘れずに。

・一日の作業量が膨大すぎてパニックに
作業リスト、ToDoリストをつくり、優先順位をつける。ルーティン化したタスクなら、常時どれくらいかかるか作業時間を見積もる。もし将来的に独立もしくはマネジメント的立場になりたいなら、キャパオーバーに近い作業負荷をかけて処理する能力を身に着けたほうが、自分の報酬になります。

・ついスキルを高く盛ってしまう
あまり自分を高く売り込み過ぎない。しかし、できない、やりたくないではお荷物扱いされてしまう。現段階ではできなくても、いつかはできるようになる努力を重ねる。つねに向上心を忘れず。

・仕事に必要な書類や道具の居場所がわからない
机まわりは作業ごとに片付ける。PC内のファイルの階層はスクリーンショットなどを残して覚えるように。Excelのデータなどうっかり開くと書き換えられてしまうので扱いは慎重に。普段から、身の回り、鞄の中身などをきちんと整理する癖をつけましょう。ちなみに車に乗せてもらったら、その人が仕事ができる人かわかる、は常識ですよね。

・指導者の指示がバラバラでわかりづらい
本来の業務を抱えながら、あいまに教えるので飛び飛びにしか伝わらないのは仕方がない面がある。作業手順のどの位置か確認しながら、メモを取り、手を動かしてシミュレーション。業務の全体像をざっくり掴み、最初から細かく覚えこもうとしない。それぞれが勝手なやり方でアレンジしている場合は、誰それさんはそうしていた、などと突っ込まずに。複数者に同じ質問を繰り返して、妥協部分をさぐる。ただし、一番の責任者の指示には必ず従うこと。

・仕事の質問をしても答えてくれない
指導者が自分の仕事に抹殺されていて余裕がないか、プライベートな事情で感情が並みたっています。どんなにベテランの先輩や上司だって人の子ですから、失敗もしますし、不機嫌なときだってないとは限りません。指導者がその仕事が嫌いか、もしくはそもそも自分と相性が悪い場合もあります。

・指導者の好き嫌いが激しすぎる
えこひいきしてる人のミスは目をつぶるのに、自分ばかり叱られて損をしている…と落ち込む時間はもったいない。仕事上の成果や評価を他人と比べても意味のないこと。また、ひとの失敗ばかりちくちく嫌みをいう人もいます。ツッコミされるのは、裏を返せば期待されているし、改善の余地がある、育てがいがあると見込まれているから。言っても修正できなさそうなお馬鹿さんは、すでに見放されていることが多いからです。

・仕事の優先順位がわからない
まず、他の部署、外部に出す書類は最優先。締切りがある書類は、作成時間を見積もっておくが、PC回りのトラブルもありえるので余裕をもって。電話などで突発的な対応案件が入ると、処理が遅れてしまうこともあり得ます。

・仕事の仕上がりが遅すぎる
つまずいたときは、すぐに上司の指示を仰ぐ。ミスのリストをつくり、作業手順を見直す。PCの時短ワザを学んでスピードアップを図る。また、上司が部下の能力を把握していない可能性もあります。ただし、中途採用者は即戦力と見なされるので面接で能力アピールしすぎると、裏目に出てしまいがち。

・職場で孤立している感じがする
意図的な集団からの切り離しや無視はパワハラにあたります。しかし、最初は期待されていたはずなのに、急に態度が急変したときは自分に心当たりがないか胸に手を当ててみてもいいかも。また仕事一筋ではなく、ときには手を休めての雑談も必要。コミュケーションスキルは大事ですよね。

・特定の人のみが業務を独占している
情報を多人数で共有していない。一部の人しか使えない道具や書類があったりする。使わせてもらえない、教えてもらえないのは、まだ一人前と見なされていないから。他の人のサポート的な雑用をうまくこなし、使える人材と思わせてやりましょう。また、その仕事をさせてくれないのは、教えてやらないのではなく、見て盗めと思っているふしがあります。言うまで動かない奴とレッテルを貼られると、ずっと雑用ばかりやらされ、仕事がつまらなくなります。

・雑用ばかりで仕事がおもしろくない
お茶くみやコピー取り、ゴミ捨て、流し洗い。新人が押し付けられる仕事はたいがいおもしろくありません。しかし、どんな名横綱だって最初は下っ端仕事ばかりの付け人からスタートしますし、番付が下がれば仕事のランクも下がります。仕事の基本ができているか、単純作業でもどうやればうまくいくか、工夫すれば楽しくなります。

・咄嗟に言葉が出てこない、会話に詰まる
普段からネットばかり見る、本ばかり読む習慣だと、口の筋肉が衰えます。家族もしくは身近な知人友人と対話をくりかえして、口を慣らしておきましょう。とくに女性はもの柔らかい調子でしゃべることを心がけると人に好かれやすいです。持って生まれた顔や体形は変えられませんが、笑顔はなによりの財産です。

・職場がいや、仕事がつまらないので転職を考えてしまう
俗にいう石の上にも三年。この言葉は確かに死語になりつつあります。クソな職場なら、興味の持てない仕事なら、それを苦痛に感じてしまうくらいなら転職を考えてみてもいいでしょう。しかし、転職ばかりではいつも新人からのスタートですし、年をとれば慣れるのに時間がかかります。とくに派遣(同じ事業所単位では最長三年まで)やアルバイトでは、責任のない仕事ばかり与えられるので成長が感じられなくなります。また、自分の仕事の飽きやすさも反省してしてみましょう。年をとったら、同じ職場でずっと働けるのはありがたくなりますよ、きっと。再就職活動をするのは、職場を辞めるよりもずっと大変ですし、無職で無収入のまま仕事を探しをするのは心が折れます。また辞め癖がついた人間と思われて、安く買いたたかれる恐れもあります。

・キャリアアップできない環境に嫌気がさす
上と被りますが、仕事がきらいになるのは、その仕事が自分に合わないからなのか。それとも自分が組織で浮いてしまって、酸っぱい葡萄としてその仕事を見下しているのか。冷静に考えましょう。自分はできると思っていても、他人から見たら評価が低いことはよくあります。ありがちなのは、よくしゃべるからコミュニケーション能力が高いと勘違い、資格があるから普段からPCを触っているから、できると自認しているケース。プライベートと仕事ではPCの使い方は異なるし、周囲と共有するものなのでほんらいの自分の能力が発揮できないことはありえます。

・できなかった仕事でも、なにかを教えてくれる
職場で嫌な思いをした経験は数え上げればキリがありません。でも、そのたびに、その会社が悪い、人間が悪い。それは一面事実かもしれませんが、そうした会社にしか入れないのも、自分の実力だからです。周囲にいる人間は自分の鏡です。学歴や資格、自分の容貌やスキルが評価されない、自分はもっと上に行く、と奮起するのはいいことですが。なぜその仕事ができないことにされたのか、職場でできない人間扱いされたのはどうしてなのか、振り返ってみることもときには必要なのかもしれませんね。会社で嫌いな人であっても、あなたに重要な気づきを与えてくれるメッセンジャ―、私はそう思うようにしています。ただし、病んでしまうようなモンスターなら距離を置くに限りますが。


半端な社会人気どりの芸術系ヲタクがぼやく、私仕事してますけど何か?といううざいアピール記事の一環です。これは、もちろん、過去の反省文として書いています。ときどき、こうした自意識高め記事がうっかり世間に出るのでご注意くださいね。

(2020.12.19)


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