陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

自分は会社でどう働きたいのかを再考してみる

2024-11-05 | 仕事・雇用・会社・労働衛生

自信満々でこれぐらいの事務なら余裕綽々。
この記事を書く少し前、そんな気持ちで応募した兼業会社員の仕事を、私は一箇月もしないうちに失ってしまいました。しかも、友人だと思っていた人物の裏切りに遭って。

失職したらすぐにはじめるのが求職活動でしょう。
私はたとえ正社員として入社できても、いつ、その仕事を失う羽目になるかわからない、といつも怯えていました。そのため、転職情報サービスなどのメルマガも、街角にある求人誌も、ハロワの求人チェックも常に続けていました。

正直にいいますと、安定して雇用するよりも、世の中にどんな企業があるのか、どんな仕事があるのか。あちこち、出入りしてつまみ食いしてみたい思いがあります。入ってしまった会社は、一定期間がきたら飽きてしまうのです。どうしても粗探しをしてしまう。その組織の一員扱いされるのがとても嫌。時間が縛られるのが嫌、好きな時だけ好きなだけ、自分に負荷をかけて働いて、成果を得たい。

その会社の名前を利用して、所属して、安心を得たい。
そう願って就活して、めでたく獲得したポジションなのに、どうしてわがままなのでしょうか。

なまじ、個人事業の稼ぎが多少なりともあるから、会社での就業を舐めているのか。
けっして働きたくないわけではなく、雇用保険上の失業給付のお世話になったこともない。入社したときは、真面目にコツコツ働くと、管理職や経営者層には評価されることが多い。けれども、それを決して鼻にかけたこともない。資格や学歴をちらつかせたこともない。

ただ業務上の効率化の改善案を提案したり、業務上の不審点をたずねすぎてうるさがられることがある。
研究者肌なので、疑問を潰していったり、時間や労力を節約して取り組めるようになることにやりがいを感じてしまう。古い商習慣については、どうしても無駄だと感じてしまう。

こうした会社員としては不向きな特性を、大学院だから使えない、資格のお勉強だけして実務がない、という評価でおさえこまれていいのでしょうか。そして、自分はその言葉に納得して、いいのでしょうか。

大学院で研究したことや、士業資格にスピード合格できたことは、自分の強みで、人生上の誇りです。それは、それを成し遂げたことのない者にふみにじられることはない。それだけは許せない。絶対に、その部分だけはこれからも磨くべきだ。誰にも負けない、譲れない部分なのだから。

では、それを活かすには。伸ばすには、どうしたらよいのか。
資格を活かす事業所はあるにはあるが、通勤制限や時間の制約があって、就業が難しい。健康面の不安もある。軽い運動を欠かさずにいたのに、年々、会社に勤めだすと謎の嘔吐感や下痢に見舞われてしまうことが多い。

迷った末に、私は若者向けの就業公的支援サービス機関をたずね、適職診断や自己分析セミナーを受講することにしました。ほんらいは30代半ばまでですが、かつて利用経験者だったため、すんなり参加させていただきました。

自分が会社選びを誤っていたのはなぜか? 目先の条件のみで選んで自分の適性を考えていなかったからか? 田舎にはいい企業がないと侮っていたけれども、自分の働き方にも問題があるのではないか? 転職をくりかえしても、くりかえしても、失敗続きでいやな経験ばかりが重なるのはなぜか? 

私は、自分の気持ちに向き合うために、ひとりになって考えてみることにしました。
さもないと、会社勤めが嫌だ、「たったそれだけの理由で」、自分を滅ぼしてしまいかねなかったからです。

(2022/03/07)




★就職氷河期世代が自分の職業適性を考えてみた(まとめ)★
短期間で離職転職をくりかえし、会社員就業に絶望した私が自己分析をして、自分の職業適性を把握できたというお話でした。





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