数年前の日記記事にも書きましたが、私は空き家の大掛かりな断捨離をしたことがあります。
空き家のみならず、現住まいでも同居人がモノを溜め込む性格で、困っていました。私自身も、本を積読してしまうので、なおさらです。
部屋が散らかりやすい原因は、人生の節目などに荷物が増えてしまうことにもあります。
冠婚葬祭で贈りものが多かった、など。賃貸で引越しがあれば処分するのですが、持ち家派ならば気が緩んでしまいがち。今回はその対策を考えてみます。
・子ども用品は焦って購入しない
我が子、孫可愛さについつい買ってしまいがちになるが、すぐに成長してサイズが合わなくなるもの。習い事も適性を見極めないと、ピアノやスポーツウェアを買ったとたんに興味を失くしてしまったり。塾を掛け持ちして、複数のテキストを買わされて、机の上が圧迫されていると、勉強意欲をなくします。新品ばかりなんでもかんでも買い与えるのも、お金の教育としてよくありません。勉強できたらご褒美買いも、子の自活能力をなくすので好ましいと思えません。そもそも何かを与えないと努力しない人間は、その道に向いていません。
・配偶者・交際相手と金銭感覚を擦り合わせる
同棲、結婚、出産、育児というライフイベントは家族が増えるので、モノが増えがち。買い物好きなパートナーがいると部屋が狭くなり、関係が悪化します。共同生活を営むのならば、お金も、部屋の片づけかたもきちんと話し合いましょう。
・本を買って勉強したつもりにならない
読書好きに多いのが、何かあればすぐ本で調べたがること。買ったはいいが読めないまま、情報が古くなったなんてことも。新聞・雑誌の定期購読も読み切れないのならば、見直しましょう。活用できなかった教材は思い切って処分を。
・気に入らないプレゼントはすぐ処分する
私は食べもの以外は贈答品を戴くのが好きではないのですが、物をあげたがる人は、貰った相手がそれを大事にすることまで強要しないでほしいです。そういう支配はとても迷惑です。法律上、贈与したら自分に所有権はなくなるのですから。自分の使い捨てのものを他人にゴミ箱がわりに与える人や、贈りものなのにメルカリで買って渡す人も非常識です。とくに、長男長女以下のきょうだいは、お古を嫌がっていますので人間関係が壊れます。それと別れた相手(もしくは感じが悪い人)から贈られたものは、高価なものでも保管しないように。負の感情がこもっているので、運気が下がってしまいます。
・通販カタログ、ネットのセールを利用しない
お買い得情報があると、ついつい飛びついてしまう癖のある人は、情報をシャットアウトしましょう。服の通販は返品できるからと安易に利用しがちですが、気づかないうちに似たものを何着も買い込み、シーズン内に着られず古くなってしまいます。ファッションにこだわりがなければ、毎年ほぼ定番のものを着まわすようにしましょう。ちなみに、私は最近のガボッとした割烹着みたいな服が好きではないので絶対に買いません。流行りものではなく、自分に似合うもの、気分があがるものを選ぶこと。百均は買いたいものをリストアップし、他の量販店との機能を比較してから購入しないと、不良品でお金を捨てることになりかねません。百均の文具はすぐ使えなくなるので、保管用には向いていないですね。
・物を増やす趣味をやりたがらない
大がかりなグッズが必要なアウトドアも、コレクションしがちなインドア趣味も。ついつい道具や材料を買い揃えたくなる人は、一度、自分が趣味に費やしてしまう時間やお金を計算して、他のことができないか考え直してみましょう。ものづくり系の趣味は売れて在庫がさばけるのならばいいのですが、下手の横好きで部屋が占領されてしまうものは、他の家族の迷惑になります。本人はいいのだろうけれど、傍から見たらクリエイターぶっているだけでほんとうにうっとおしいです。せめて、料理とか栽培とか消えてなくなるものだけにして。DIYは、あらかじめ作業箇所を片付け、材料の目星をつけてから購入しても遅くありません。買ったはいいが、直さないまま放置なんてことを防ぎましょう。
・SNS付き合い(とくにインフルエンサー)を控える
物欲の高いヲタクと交流すると、釣られて無駄買いしがち。ネットにレビューを書くために商品を買うという習慣は、部屋が物だらけになります。ミニマリスト志向のサブカルヲタクがお布施するなら、多点買いのグッズではなく、正当な著作権者の作品にしましょう。そして、なるべく長く応援してあげましょう。話題の作品に飛びついてはすぐ飽きるミーハーさんは趣味貧乏になります。
・家具や家電はサイズや機能、消費電力などを要確認
デザインが気に入って衝動買いしたはいいが、置いてみたら不都合があるなんてこともあります。また本体が安いのに、やたら消費電力が高い海外製品もあります。本棚や衣装ケースなどものを保管するためのものを買う前に、ものを捨てて部屋を広くできないか検討してみましょう。動線が少ない居住スペースはストレスがたまり、家族関係が悪化します。
・入退院グッズはすぐに片付ける
医療機関に入院前後は準備が慌ただしく、退院しても予後観察で動けないことも。下手するとバッグに放置したまま押入れから発見されたり。出産ならまだしも、入院は縁起があまりいいものではないので、退院したらさっさと片付けましょう。またお見舞い品はお断りしたり、着替えなどは捨ててくるのも一手です。
・旅行先でお土産を爆買いしない
イベントや旅行は楽しさのあまり、財布のひもが緩んでしまうもの。しかし、何気なしに買ったお置物などはインテイリアとしてそぐわず、また貰ったほうも困ったりします。荷物がかさばると移動もおっくうで、宅配料金もかかりますよね。入院と同じですが、帰宅したらすぐに旅行鞄は整理しておきましょう。旅行グッズはわざわざ買わず、使い慣れたものを持参するのもモノを減らすことにつながります。
・故人の遺品は年数を決めて保管する
亡くなった家族の想い出はモノだけに宿るわけではありません。よほど価値のある作品を遺していたなら別ですが、管理するにも手間とスペースがかかります。デジタル化をするなど、保存方法を検討しましょう。
・10年、20年後…と節目を決めて処分する
子ども時代の絵とか成績表とかノートとか、保護者が懐かしがって保管してしまいがち。我が子に実家で発見されて恥ずかしい思いをしたりもします。進学・就職・結婚などで巣立つときは実家をきれいに片付けてからにしましょう。親が老いると片付けられず、結局、数十年後に自分(もしくは配偶者や子ども)がやる羽目になります。きょうだいにやらせると、買い与えたものの不平等感がわかってしまい、介護負担や相続時のトラブルにも発展します。自分の買ったもの、親にねだったものは自分で始末しましょう。
とくに都会で独立してマイホームを構えた世帯が、田舎の実家を物置代わりにして放置することがよくあります。
しかし、帰省時に定期的に処分していかないと、いざ空き家になったときに、物が溢れて活用できない、リフォームすらできず廃屋状態になってしまうこともあります。犯罪の温床になったり、不法投棄されたりもしやすいです。また遠方に住んでいるので、業者に実家の家財処分を頼むと、高額な費用がかかることも。
また、現住まいでも、床や廊下、階段、ベランダ等にものが散乱していると、災害時に逃げ遅れたり、家内事故を起こしやすいですし。ものを探すのに時間がかかり、結果、新しいものを買い直して物を増やす、という悪循環も。
SDGsでものをリサイクル、リユースすることが謳われていますが。
モノに愛着を持ちすぎると、家のスペースを圧迫し、人が家の中心でなくなってしまいます。家のなかは広く清潔に保っておくとストレスが減りますし、陽当たりもよくなって心身ともに健康になります。
(2022.03.16)