伊豆大島へダイビングに来ました。天気予報では午前中は雨だったのですが、良い方向にずれてくれました。 今年の伊豆大島は7月に入っても冷水塊に包まれ、-15mより下に潜ると17℃まで下がってしまい、表層は19℃くらいあるものの濁って透明度が7mくらいです。 この日のグローバルスポーツは約20名の学生サークルが来ていて、スタッフは体験にガイドに大わらわ。1本目はカナさんにガイドしてもらって、秋の浜の正面際へ潜りました。予報以上に天気が回復したので、海中は覚悟していたよりずっと明るく感じました。 第一の目的はムラサキズキンベニハゼです。先に行ったRIEさんに場所を教えてもらいましたが、残念ながらこのときは引っ込んだ後で見られず。場所をしっかり覚えたので、またチャレンジしましょう。浅場に戻りながら、シマキツネベラ、フタイロハナゴイ、キイボキヌハダウミウシ、フジイロウミウシを観察・撮影しました。
段落ちの手前まで来たところで、キンギョハナダイの群れを深浦さんが凄い勢いで追っています。彼の視線の先にいたのは、通称”大沼ベラ”と呼ばれる一匹のベラでした。カメラのフォーカスモードを切り替える間もなく私の目の前に近付いてきたので、そのままストロボだけ向きを合わせて総勢4名で取り囲もうとしましたが、何しろ10cm近くあるベラで泳ぎが速い!
その後段落ちではベニカエルアンコウ、フトスジイレズミハゼ計4個体、巨大なニシキウミウシ、2匹仲良く並ぶムスメウシノシタ、かなり穴の外まで出てきてくれたシュンカンハゼなどを観察・撮影しました。エキジット口近くの流れ藻には、アオリイカの卵が産み付けられており、可愛いアオサハギのチビちゃんが数匹ついていました。
2本目は有馬さんにガイドしてもらって、同じく秋の浜の正面際へ潜りました。 -30mあたりのトサカ林で、クレナイイトヒキベラの♂とオグロベラの♂をみつけ、しばらく追っかけて撮影しました。
その後、際へ出てケラマハナダイ、フジイロウミウシを見て、砂地へ進んでオランウータンクラブを見せてもらった後、砂の中に手を入れていた有馬さんが何かに刺されたらしく、しきりに手を痛がっています。掘り出してきたのはヒラタブンブクで、一見フワフワと柔らかそうですが実は細く堅く尖った棘が無数に伸びていて、結構盛んに動いて砂の中に潜ろうとしています。そんなブンブクと格闘していたところ、すぐ横の砂の中から40cmほどのカスザメが飛び出してきて、まったく不意を突かれて二人とも度肝を抜かれました。段落ちではベニシボリ、マツカサウオ、トラウツボ、口内保育中のオオスジイシモチなどを観察・撮影しました。