今朝はようやく晴れ間が覗き、陽射しを拝めました。ところが仕度を整えて出港する頃になって、にわかに雨が降り出し、1本目はそのまま雨の中、ホタテツノハゼを狙ってお花畑に潜りました。丁度潮止まりでまったく流れがなく、ウミトサカも小さく萎えています。このため、海底の砂地が広々と見渡せるのは良いのですが、サカナにとってもエサが流れてくるでもなく、敵からは見つかりやすいのか、ダテハゼ、ダンダラダテハゼ以外はあまり眼に入ってきません。 ようやく小さなホタテツノハゼを一匹見つけましたが、背びれは半開きまで。もう一押しプレッシャーを与えたら、さっさと引っ込んでしまいました。もう一匹大きなホタテツノハゼを見つけて、前の方から撮ろうと位置を変えている間に、よっこらしょという感じで巣穴に引っ込まれてしまいました。パッと逃げ込まれたら諦めも付くのですが、こんな風にゆっくりと避難されると、何だかオチョくられたような感じで釈然としませんね~。
3m減圧停止が出始めて浅場に戻ると、タコのカップルが交接中でした。近くのサンゴの枝の間では、アカテンコバンハゼを見せてもらいました。
昼食の後の2本目は、またまたマクロ系で、シマオリハゼを狙って古座間味ビーチ沖の砂地斜面へ潜りました。広々とした砂地斜面に点在するサンゴの間で、口内保育中のクロオビアトヒキテンジクダイやハダカハオコゼを見たり、砂地に潜んでいたミナミウシノシタをそっと抱え上げてスキンシップを楽しんだり。
3本目はニシキテグリの産卵シーンを狙って、サンセットダイブに出かけました。この日はニシキテグリの比較的小柄な♂1匹と♀3匹、それにミヤケテグリの♂1匹が入り混じって、しばらく恋の駆け引きが繰り広げられました。しかし、この日のカップルはあまり相性が良くなかったのか、産卵まで至ったのは1回だけでした。