前日の夕方から10m近い西風が一晩中吹いて、朝になると後浜には白い波頭が打ちつけ、時折2m近いうねりも押し寄せていました。しかし、天気は晴れ! 明るい海中が期待できるでしょうか?
今日のゲストは私も含めて3人だけで、しかも数百本以上潜っている方ばかり。 しかし、波とうねりが大きいために、一本目は後浜のブイNo.1に潜りました。 エントリーしてみると、昨日より水温が下がって21~22℃、しかも透明度もやや悪くなっています。 まずは斜面を下って、ゴルゴニアン シュリンプ、フタイロハナゴイ、ハナヒゲウツボ、クダゴンベ等を観察した後、-10~12mの広々とした砂地でホタテツノハゼ、ニシキオオメワラスボ、ダンダラダテハゼ、クビアカハゼを見ていたら、ふと横に全く無防備なモンハナシャコがキョロキョロしていました。いつもなら一目散に巣穴に逃げ込むクセに、コイツはいつまでもフラフラと歩き回っていて、写真撮影も寄り放題でした。
- Dive #536: 後浜ブイNo.1 Entry 8:51 Exit 10:07 Elapsed time 76min. Max. depth 27.7m 透明度 10~15m、水温 22℃、 天気 晴れ、強風、うねり1~2m、流れ少々、気温25℃
フタイロハナゴイ |
ハナヒゲウツボ |
クダゴンベ |
モンハナシャコ |
ピンテール(?) yg |
フリソデエビのペア |
2本目になって、風は若干収まったかな、とは言うもののうねりは相変わらず、ポイントは2日前にも潜った後浜ブイNo.2です。 おまけにエントリーしてみると水面からー10mくらいまでは白く濁って透明度は10mそこそこです。 数日前から梅雨前線が活発になって九州地方で大雨が続いていたので、そこで増水した川からの濁りが広がってきたのでしょう。水温も下がっています。今回の目当ては、ピグミーシーホースと、紫色のイソバナに付くクダゴンベ。2匹付いているクダゴンベはどちらもシャイで、ライトを当てるとすぐに逃げてしまい、前回は撮影できませんでしたが、今回は何とか1匹だけ成功しました。浅場にもどると、もう真っ白に濁ってバディの排気泡も見失うほどですが、そんな中で5匹の大きなアオリイカが編隊を組んで、ほとんどじっとしていました。産卵でもするのかな?としばらく様子を見ていましたが、それはありませんでした。
- Dive #537 後浜ブイNo.2 Entry 11:45 Exit 12:54 Elapsed time 69 min. Max. depth 27.1m 透明度 10~15m、水温 21.7℃~23℃、天気 晴れ、強風、うねり1~2m、流れ少々、気温27℃
ピグミーシーホース |
セホシウミタケハゼ |
クダゴンベ |
アミメベニサンゴガニ |
スケロクウミタケハゼ |
アオリイカ5匹の編隊飛行 |
3日間、8本の柏島ダイビングも、これでおしまい。サービスに戻って器材を洗い、出発まで2時間ほど干して水切りし、まだ濡れたままスーツケースにパッキングしてゆうパックで発送。3時過ぎにはサービスのスタッフに宿毛駅まで送ってもらってお別れとなりました。しかし、旅はまだそれからが長かった~ 高松まで特急列車で4時間40分かかって20:52に到着。 本場のさぬきうどんで腹ごしらえした後、21:40発の夜行高速バスに乗り、翌朝6:40に横浜駅まで帰り着きました。
滞在中、サービスのスタッフのまっちゃん、やっちゃん、ゆかりさん、バディーの皆さん、宿泊した山田旅館の女将さん、お世話になってありがとうございました。