王毅氏、河野外相と会見
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中国・北京で第9回中日韓外相会議出席のため訪中している河野太郎外相と会見した王毅国務委員兼外交部長(右、2019年8月20日撮影)。(c)Xinhua News
【8月21日 Xinhua News】中国外交部サイトによると、王毅(Wang Yi)国務委員兼外交部長は20日、北京で第9回中日韓外相会議出席のため訪中している日本の河野太郎(Taro Kono)外相と会見した。
王毅氏は次のように述べた。一時期から中日関係は一段と改善、発展している。この成果はたやすく得られたものではなく、双方ともこれまで以上に大切にしなければならない。中国は日本と共に中日間の四つの政治文書で確立された原則に従い、歴史を直視し、未来に目を向け、政治的基礎を絶えず固め、相互信頼・協力を増進することを願っている。両国指導者の戦略的指導と両国民の共同の努力で両国関係は必ず新たな明るい前途を迎えると信じている。双方は意思疎通を緊密にし、政治、経済貿易、人文(人的・文化)などの分野の協力における共通認識(コンセンサス)を拡大し、今後のハイレベル政治交流のため、必要な条件と良好な雰囲気を築かなければならない。双方は多国間分野の協力を強化し、あらゆる形の保護主義と一国主義に反対し、多国間主義、自由貿易、国連を核心とする国際体系を守らなければならない。
殺され密売されたトラ、今世紀すでに2300頭以上 NGO報告
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インドネシア・アチェ州で押収されたスマトラトラの毛皮を検査する野生生物保護局の職員(2018年12月12日撮影)。(c)CHAIDEER MAHYUDDIN / AFP
【8月21日 AFP】今世紀に入り、世界全体ですでに2300頭以上のトラが殺され、密売されていることが明らかになった。
野生動物取引の監視団体「トラフィック(Traffic)」が20日公表した報告によると、2000年から2018年の間に32か国・地域で、推定2359頭分のトラの死骸が押収されている。年平均で120頭以上、週平均では2頭以上の計算になる。
1900年には、地球上に推定10万頭のトラが生息していたとされる。しかしこの数は2010年に史上最低の推定3200頭にまで落ち込み、絶滅が危惧されている。以降、トラの生息数はわずかながら増えてきているが、それでも現在、野生に生息するトラは3900頭以下とされる。
クリシュナサミー氏は、次々に押収されるトラの生体や死骸、また全身の毛皮や骨の量の多さは「トラの体の部位に継続的な需要があることの証拠だ」と話した。
同氏は声明で「議論の時間は終わった。これ以上のトラの減少を防ぐために、言葉を行動に移されなければならない」と訴えた。(c)AFP
丸太に乗って川下り、無形文化遺産の絶技を披露 福建省
【8月21日 Xinhua News】中国福建省(Fujian)寧徳市(Ningde)蕉城区(Bacheng)洪口郷(Hongkou)大道頭村(Dadaotou)で18日、「独木冲浪(丸太サーフィン)」の絶技が披露された。数人の村民が竹ざおを手に持ち丸太の上に立って、霍童(Huotong)渓に沿って岩を避けながら波に向かい、流れに従いながら川を下った。
「独木冲浪」は「站木」とも呼ばれ、すでに600年余りの歴史がある。もともとは同村の古人が木材を運搬するため、あるいは生きるための一つの技能だったが、今では地元の無形文化遺産となり、大勢の観光客が見物に訪れている。(c)Xinhua News/AFPBB News
豪雨災害で7人死亡、24人行方不明 四川・アバ州
【8月21日 CNS】豪雨に見舞われている中国・四川省(Sichuan)アバ・チベット族チャン族自治州(Ngawa Tibetan and Qiang Autonomous Prefecture)によると、20日午後7時の時点で、同州の汶川県(Wenchuan)、理県(Li)、茂県(Mao)などの県と臥竜(Wolong)特別行政区の17の郷(鎮)が被災し、死者は7人、行方不明者は24人、負傷者は6人(うち重傷3人)となっている。同州が微博(ウェイボー、Weibo)の公式アカウントで明らかにした。
汶川県では、旅行客約3万4000人を緊急避難させ、残る1万3200人は救助を待っている。臥竜特別行政区では、1万2000人の旅行客が避難のため移動しているという。(c)CNS/JCM/AFPBB News
コアラの飢餓問題、ふん便カプセルの投与で解決? 豪研究
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オーストラリア・シドニーの動物園にいるコアラ(2013年4月24日撮影、資料写真)。(c)GREG WOOD / AFP
【8月21日 AFP】コアラは餌とするユーカリの種類の選り好みが激しく、生息地の消失による悪影響を受けやすいが、オーストラリアの研究チームは、別の品種のユーカリを食べるコアラのふん便を摂取させることで、コアラの飢餓問題を解決できるとする論文を発表した。
この研究では、経口摂取できるカプセル入りに加工したふん便をコアラに与えて腸内の微生物環境を変化させ、食べられるユーカリの葉の種類を広げた。
ブライトン氏は、「2013年にコアラの個体数が増えて過密状態となり、彼らが好むユーカリの一種マナガムの木が枯れてしまった」と説明。その結果、70%のコアラが餓死する事態となったが、コアラたちが同じユーカリ属のタスマニアン・オークを食べる兆しは一切なかった。一方、コアラの中にはタスマニアン・オークしか食べないコアラもいる。
ブライトン氏と西シドニー大学(Western Sydney University)の共同研究者は、コアラの腸内に存在するマイクロバイオーム(微生物叢)が原因で、コアラが摂取できる食べ物が制限されていると考え、マナガムしか食べないコアラにタスマニアン・オークを食べるコアラのふん便を与えて微生物を移植し、食の幅を広げることが可能かどうかを調べた。
研究チームはマナガムしか食べない野生のコアラを捕獲し、タスマニアン・オークを食べるコアラのふん便を酸に強いカプセルに入れて投与。これによりマナガムしか食べないコアラの腸内微生物が変化し、タスマニアン・オークも食べられるようになることを発見した。
ブライトン氏は、「コアラはいつものユーカリの木が食べ尽くされたり、新たな土地に移されたりした場合、新しい餌に適応することが生まれつき困難なのではないか」とコメントした。(c)AFP
*上記はAFPBBNEWSの記事から引用しました。
*今日の一言
図書館の本、郵便局で返却 面積広い八王子市で利用増加しています。
東京都八王子市図書館で借りた本を市内61の全郵便局で返却できるサービスが始まっている。図書館の本を郵便局で返せる仕組みは全国的に珍しい。スタートした7月中旬からの約1カ月に、郵便局で返却された本は2010冊。市の図書館に返却された本全体の1%に当たり、しだいに増えているという。
3月に市と日本郵便が結んだ「包括連携に関する協定」に基づき、7月中旬に全局に木製の「図書返却ボックス」を置いた。大きいタイプは高さ90センチ、奥行き53センチ、小さいものは同じく22センチ、31センチ、幅はともに40センチ。木目を生かした落ち着いたデザインで、投入口から本を入れる。局側はボックスに入れられた本を毎日3カ所に集め、図書館側の委託業者が出向いて受け取り、仕分けして戻す。
従来は、市の図書館8館のほか、市役所など市の施設3カ所に置いた図書返却ボックスのどこかに返すことになっていた。市は都内49区市の中で最も面積が広く、図書館や市の施設から離れた場所に住む人にとっては、返却に出向くことが負担だった。
郵便局が加わることで、返却できる場所が一挙に6・5倍に増えた。郵便局は各地にあるので、利用者は最寄りの局で手軽に返却できるようになった。ただ、ボックスに入れていいのは市の図書館が所蔵する本だけで、利用できるのも郵便局の窓口が開いている時間に限られる。
雑誌、DVDなどの視聴覚資料、ボックスに入らない大型の本、市の図書館を通じて他の自治体の図書館から借りた本は、従来通り市の図書館のカウンターに返さないといけない。
市中央図書館の太田浩市館長は「拠点が多い郵便局と連携することで、図書館や市の施設から離れた地域の人にも便利になったと感じてもらえたら」と話している。日本郵便広報室によると、同市のほかに、同様の仕組みを採り入れた例は把握していないという。
*上記は朝日新聞デジタル版の記事から引用しました。
*面白い試みで、素敵だと思います。
王毅氏は中日間の敏感な問題に対する中国の立場を説明し、双方はリスクコントロールを強化し、意見の相違を建設的に処理し、両国関係の絶え間ない改善と発展に共に努力しなければならないと強調した。
河野氏は次のように述べた。この前の20カ国・地域グループ(G20)大阪サミットで日中の指導者は成功裏に会談し、両国関係の今後の発展のために方向性を定めた。日本は中国と緊密に連携し、実務協力を一段と深め、青少年、観光など文化・人的分野の交流を促進し、意見の相違を適切にコントロールし、今後の両国ハイレベル政治交流の前向きな成果を確実にし、日中関係を絶えず前進、発展させることを願っている。
王毅氏は、米国が地域に地上発射型中距離ミサイルを配備しようとしていることに反対する中国の原則的立場を説明した。河野氏は、日本が専守防衛政策を引き続き堅持するとあらためて表明した。(c)Xinhua News/AFPBB News