先週書いていた、身体が語ることを聞く、というトレーニングです。
私の最もお気に入りのワークであり、俳優志望者んは必須のトレーニングながら、その重要性が高校生や専門学校生には、いまいち伝わりにくいようです。
僕も最初は、オリジナルストレッチを作り出す、というぐらいにしか考えていませんでしたが、
これは間違いなく創造性を掘り起こす、身体を使う表現者にとっては重要なワークです。
とりあえずは、いわゆるセミスパインのポーズをとります。
あおむけになって、腰に負担がかからないように、膝を立てて寝転がります。
呼吸をして、背中が床と仲良しになってきたら、おもむろに足を動かしていきます。
このとき、タイトルの通り、意識するのは腰ですが、「身体が喜ぶように」足を動かしていきます。
正確には足を動かすことによって腰を喜ばせていくということです。
結果的に、足の裏の筋肉を伸ばしたりすることになったりしますが、そういうストレッチのためのものではありません。
ストレッチのように、何秒間伸ばすとかもありません。「身体が望むだけ」伸ばすのです。
ローナにはよく、ストレッチにならないように、と注意されました。身体の声によく耳を傾けて、身体が「そこっそこっ」と喜びの声を上げるポーズ、体の状態を探していきます。
腰の後は、背中、肩と続いていきます。
僕がこのワークの時によくいうのは、「足の親指を3センチ横にずらすだけでもう身体の感覚は異なるはずだから、それをきちんと体感するように」という趣旨のことを言います。
最終は、これで立ち上がります。
この立ち上がり方は説明が難しいです。どこかのワークショップ会場でお会いした時にでも。
そろそろこのあたりでフィジカルワークは終えてしまって、元のワークショップのエチュードやシアターゲームの解説に戻りたいと思います。
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