3/11。この日も参加者の方がほぼ揃いました。嬉しい限りです。
まずは、シアターゲームで、「ボール投げ」をやりました。今日のお題は昔憧れたヒーロー、ヒロインの名前でした。
円になり、自分が呼んで欲しいヒーローヒロインの名前を決めて、名前を呼び相手にボールを投げる。慣れてきたら、ボールが更に増え、更に円をぐるぐる回る動きをする3つめのボールが出て来たりします。さすがに3のボールには皆さん翻弄されていた様でした。
やっている内に、油断せず自分がいつも受け取れる状態でいることや、何となく全体を把握して、誰にパスすればいいかのとっさの判断が必要ということがわかってきました。これがエチュードでの劇作のヒントになるんですね。
そして、ストレッチ。前回と同じく、「腰の遊び時間」をやりました。今回は、5分という時間を決めて、その中で思い思いに自分の気持ちの良い様に体を伸ばして頂きました。
次に、ペアになり、上半身の脱力、背骨をひとつひとつ確認しながら上半身を上げていって立つところまで行ったら、今日は歩いてみました。前に5歩、後ろに5歩。背筋の感覚やその時の体の状態を確かめながら、ペアの方に確認してもらいながらです。
終わった後、少し話を聞いてみると、自分の体が固まっているのが分かったという声や、上半身を脱力させて背骨を確認しながら上げた姿勢がいつもの自分と違うので気持ち悪いという声などが挙がりました。とても良い兆候だと思います。
生活していると、その人それぞれに無意識でしてしまっている体の状態があります。仕事頑張れよ、と言われれば肩に力が入るし、背の高い人が周囲に気遣いして背筋が曲がってしまっていたり、男らしくいなさい女らしくいなさい‥小さい頃からそう言われることが多い日本人は無意識に力が入ってしまったりすることが多い様です。
自分の持っている癖は決して悪いものでは無いので、そのままでも良いと思います。でも見ないフリじゃなくて、ちゃんと見てあげてから自分にとってはどっちが良いのか。そのままの方が気持ちよいのかちょっと意識して変えてみた方が良いのか。C.D.Fが実験のきっかけになればいいなと思います。
その後、歩き方のコピーをしました。先程のペアで、相方に普通に歩いてもらいます。普通の歩きといっても、やはり普段歩くのと違って少し意識してしまったりするんですが、それを見てもう一人はおもしろいと思ったところをデフォルメして歩いてみます。これは、なかなかおもしろいワークで、皆さん観察眼が鋭いなぁと思いました。エチュードではキャラクターや劇中で出て来た要素を少しデフォルメして膨らますとおもしろくなって行きます。
歩くだけでも意識してしまうと体に力が入ってしまうことも感じてもらえたかと思います。
そして、リラクゼーションを行いました。ペアで、片方が完全に脱力して大の字に寝転がり、もう片方がその脱力を確認する様に腕を揺らしたり、足を動かしてみたり。触っている方は脱力を確認しているだけなのに、触られている方はマッサージされている様な気分になる不思議なワークです。思ったより、足一本一本が重いということや、腕や足の稼動域が広いということ。足を揺らせば頭も揺れたり、体は繋がっているということなどを体を使って感じて頂けたかと思います。
休憩の後、エチュードに入りました。
場所は自分の部屋で、「朝起きてから毎日繰り返していること」の感覚の再現をしてもらいました。やってもらっている中に、その人らしさが見えたり、すごく自然な動きが何カ所もありました。
次に、変わらず自分の部屋という設定で、先に部屋に持ち主がいて、
①古い関係の人が入ってくるとどうなるか
②初めて家に来る人が入ってくるとどうなるか(大学のサークル友達)
③姉妹だとどうか
④夫婦
⑤親子
それぞれの関係によって、話し方が変わったり、二人の間の距離感が違ったり。。。
ただ、元々知り合いの二人だけでは、二人の情報や状況が見ている方に伝わりにくいので、そこに第三者を介入させます。
先程の、③姉妹の部屋に妹の友達が来ると、妹が大学生であることや大学での感じが伝わります。友達が途中でお手洗いなどで席を立つと、友達の情報が妹から姉に話されることによって、情報として伝わります。
同じ要領で、②の大学生の男の子の部屋にサークルの友達が何人か来ることになっている。女の子が先に来てしまう。(初めて家に来る)の設定で、そこに①の様な男の子とは古い関係の親友の男の子が入ってくるとどうなるか。家主が途中でお茶を買いに行って二人っきりになると、家主の男の子の昔の情報が流れたり。更に、そこに家主の母親が現れると、もっと古い情報が出たり。
たくさん人が出てくると、その分そこにいる目的が必要になることも分かりました。
人が出たり入ったりすると途端にドラマが現れてくるのでおもしろいですね。
参加者の皆さんの感想は、関係によってルールができていたりするのが見えておもしろい、日常をいざ再現すると意外と難しい‥や、緊張してしまう、との声がありました。また、考えすぎてしまって、よくないなと思いました、会話が難しい、親しい間柄のエチュードやと素になってしまう。人がたくさん出てくるとおもしろいなどの声が挙がりました。
皆さんそれぞれに難しさを感じたり、やってみての感触を感じていられる様でした。着実にひとつひとつドラマを作る行程を皆で共有していて良いなと思います。考えることは良い兆候です。確かに、難しいと思うかもしれないですが、皆で作るエチュードですから、時には誰かに頼ったりしながら楽しく作れるといいなと思います。
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ゆみいです
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