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Q:Question

Q:Question

これももはや日本語になってますね。
クエスチョンです。疑問・質問。

さて、これの語源となる動詞はなんでしょうか(最近、塾講師やら家庭教師やらをほんの少しやるので口調が・・・)。
これも多くの人は知っています。

Questです。そう、ドラゴンクエストのクエストなんです。
Request(リクエスト)のquestでもあります。
意味は「探し求める、探求する、追求する」です。

竜を探し求めたり、再び(Re)求めるわけですね。

探し求めることが疑問を抱くこと、なわけですね。


何も英語の授業を展開したいわけではないです。

前回書いた時に、書き逃した、あるいはキーボードの狭間から零れ落ちたものを書きとめておきたいのです。

「現代演劇が出来ることは疑問の提示」だと書きました。

たまねぎどうたらと書いたので、ちょっとぶれたな、と思っています。

恐らく近代までは、正解や答えを創り手も受け取り手も求めていたのではないでしょうか。
しかし、現代は生き方が多様化し、価値観も多様化しています。
実際は何千年もの間多様な価値観がひしめき合っていたのでしょう。
でも、インフルエンザでさえこの速さで広まり、この文章は、日本語を読める人たちには瞬く間に手に入るようになります。

その辺の速さが引き起こす時代の流れや空気と、創作が無縁でいられることはないでしょう。

今回の作品だと、以前書いたような疑問、
「なぜ記憶や感情が一緒に過ごした時間がある人同士で共有されるのか」
「なぜ相手の好みに合わせて、相手を喜ばせようとすると、思いが重いと感じられて、むしろ逆の結果になるのか」

そして、韓国の戯曲にハーフであり日本で生まれ育った私が挑むことであるだろう違和感。
女性の戯曲に男性の演出家が挑む違和感。

こうした疑問や違和感は、突き詰めれば「我々は本当に他者と意思を通わせることなど可能なのだろうか」という疑問に収斂します。

そして、「私の考えや思いはあなたには伝わらない」「彼女の本当の思いや考えは分からない」

この結論に至りそうになります。

でも、そうじゃないだろうとも思うのです。

でも、「意思は必ず伝わる」とも言い切れません。


むしろ私たちの仕事は、このことを、この疑問を客席へ、社会へ届けることではないかと思うのです。
この仕事は実は演劇ユニットYOU企画の稽古場そのもので、私たちは前述の疑問やたくさんの疑問から出発します。

そして、人と人の間に流れる言葉・時間・空気、それらをどのように舞台上に現出させるのか。
そしてそれらをどのように観客の皆さんに伝えるのか。

それを探り続けるのが稽古場です。シアタークエストです。

常に問うています。これでよいのかと。

常に問うています。何が伝わるのか。

常に問うています。「・・・・・・?」
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