穏やかな死のお手伝い

スマイルジョジョでは死にゆく人をお預かりしている
けれど医療者や、まあ・・・介護の世界の人も
まだまだ亡くなると言うのは負けみたいな感じで
救急搬送しない事や
間もなく亡くなるだろうと言う時に入浴させると言うとビックリされるけれど

死にゆく人だからこそ最後に
綺麗に気分よくと思うのが中々わかってもらえない

先日も
もしかして・・・と慌てて入浴した人がいます
家族様にも医師にも連絡し
家族様も面会されるくらい具合悪かったのに
入浴の後、持ち直されてとても良い表情になり
家族様は何時もと変わらないけど・・・と話され
家族様にも具合悪いけど、入浴した看護記録のコピーをお渡しました
それくらい穏やかになるのに
中々わかってもらえません

結局2日ほど後に亡くなられました
家族様は「最後まで綺麗にして頂いて、とても穏やかな表情で」と喜んで頂きました


数ヶ所ホームを経験したけれど
まあ・・・出て行ってくれと言われ仕方なくジョジョに来られる方が来られます
私は、ここで死んで頂いて良いですかとは聞きます
数ヶ所のホームを経験し、もう行くところがないので
多分しぶしぶ来られるのですが
1ヶ月もすると変わります
まず本人が穏やかになり
病院から来られた時よりも顏つやも良くなり体重も増え
家族様も
とても喜ばれ病院で言われた「もう亡くなるしかない」と言う言葉を忘れてしまわれるので

私は「何時亡くなるかわかりませんから」って
時々嫌な事を言わなければなりません



死は負けではないのです
看護師さん、介護さん穏やかな死は幸せのお手伝いでもあるのです