水墨画を習い始めて暫くすると、お手本の臨画はなんとか描けるけどオリジナルの作品づくりをしようとするとなかなか上手くいかないしどうしたら良いか解らないと思った事はありませんか?
オリジナル作品づくりへつながる方法の一つを今月のお手本の風景画を使って沈和年先生に教えていただきました。

まずはお手本をよく観察しながら臨画を一枚してみます。
描き方の基本等を確認したりポイントについて沈先生にアドバイスをいただいたりします。
その後で各自が構図を少しアレンジしたものを描いてみます。

木立を大きくして色彩をプラスした坂本由朗さんのアレンジ作品。

手前に川の流れ、奥に遠くの山並みを加えた相京博幸さんのアレンジ作品。
臨画したものを活かし、構図や技法の一部をアレンジしてみることで今後のオリジナルな作品づくりにつなげていけるという事を学びました。
今回教えていただいた方法を使って、花鳥画や山水画にも応用して作品づくりをしてみたいと思います。
一枚のお手本から何通りのアレンジを考えることができるか挑戦してみるのも面白いと思います。

坂本由朗さんの長~い絵です。
いろんな種類の草花を横長の紙に描き連ねてあります。
字も書き入れてちゃんと作品として成立させているところがさすがは坂本さんです。
元々のお手本は沈和年先生の墨絵を楽しむ[四季の草花・野菜と果物]という本からですが、まるで絵巻物の様に横長に描き連ねるアイデアと得意の書も交えて立派な作品として完成させる坂本さんの力量がスゴイです。


墨いろだけでこんなに豊かに鮮やかに草花を描くことができる。
水墨画特有の面白さと魅力、奥深さをあらためて思い出させてもらえた素晴らしい作品でした。

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