アマデウス即ちモーツァルトは江守徹、主役のサリエリは松本幸四郎(いまの松本白鴎)が演じました。「凡庸なすべての人」の守護神をもって任じたサリエリは実は凡庸ではなかったというパラドックス、悲劇が胸に突き刺さりました。なぜならば、同時代人でモーツァルトの価値がわかったのはサリエリただひとりにすぎず、だからこそ懊悩も深かったというほかないからです。
山田太一脚本の不朽の名作ドラマ「早春スケッチブック」のセリフ「おまえたちは骨の髄までありきたりだ」を思い出したら、次はピーターシェーファー原作の戯曲「アマデウス」のセリフが記憶からよみがえりました。主役サリエリのセリフでたしか「凡庸なるすべての人を許す」だったような。好一対。
はじめて入った「魚がし日本一」有楽町店。オーダーはQRコードを読み取りスマホから、会計は木札に書かれたバーコードをレジで読み取り、きょうの決済はSuicaで。店も客も気楽っていえば気楽ですし、便利っていえば便利ですが。
居酒屋立ち飲みと立ち食い寿司あわせて1700円と安あがりで満足していたら、記憶の彼方から昔のフジ系列TVドラマのセリフがよみがえりました。山田太一の「早春スケッチブック」で、山崎努演じる中年の男が口にするセリフが。いわく「おまえらは骨の髄までありきたりだ」。
〈23年3月6日追記〉きのう「生ビール中+天ぬき=570円」のチョイ飲みに喜んだ自分に上記セリフ「おまえらは骨の髄までありきたりだ」がピッタリかと(泣笑)。
〈9月3日追記〉近々、やはり山田太一作でテレビドラマ史上に金字塔を打ち立てた「男たちの旅路」の名セリフを続けて紹介する予定です。
〈9月10日追記〉上記の「名セリフ①」をいましがたアップしました。