一方は、統一地方選の後半戦が行われていた日本の長崎市で起きた。4選を目指していた現役の市長が撃たれ、今は「心肺停止」に陥っている。
犠牲者数の多さから、アメリカでは「銃規制」があらためて問題になるはずだ、と思っていたら、どうもそういう方向には行きそうにない、という声が多数なのだ、という。つまり、「だからこそ、銃が必要なのだ」という理屈だそうだ。
背景には、アメリカ建国=開拓者の「精神」がある。つまり、「外敵」から身を守るには、武装するしかない、という理屈だ。その意味では、乱射事件の容疑者も「外敵」なのだ。決して「なぜ、このような銃発射事件が繰り返されるのか」という内省はない。
長崎市で起きた銃撃事件は、暴力団が絡んでいる。市長が気にくわないから、いきなり銃を撃つというのは、あまりに刹那的であり、これこそテロといわなければならない。日本も「銃社会」の仲間入りを、とは思いたくはないが、この銃撃事件について意見を求められた安倍総理は、次のような考えを述べた。
「真相が究明されることを望む」
おいおいおい、といいたい。撃たれたのが政治家だから、というつもりはない。何かを伝えようとしている人びとに、銃を発射し、暴力的にその口を封じてしまうということが、今回の場合は、自らの主張を有権者に語ってきた市長候補がいきなり銃撃されて、「心肺停止」になっているというのに、「真相が究明されることを望む」じゃないだろう。
一体この国の最高権力者は、なんのためにイラクに自衛隊を派遣したのか?テロに対して毅然とした態度を取ると言うことではなかったのか?なにか人ごとのような発言が、この国を更に空虚な国にしている。
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