キューバにある米海軍グアンタナモ基地にある収容施設、キャンプ・デルタ内で、尋問官がコーランをトイレに投げ捨てた、という記事をきっかけにした反米抗議行動は世界のイスラム圏に広がり、アフガニスタンでは16人もの死者が出た、と外電は伝えています。
私も去年の夏、キャンプ・デルタを訪れ、無期限拘留中の「アルカイダメンバー」とされるイスラム教徒たちの現状を出来うる限り取材をし、結果を放送しました(去年9月26日 TBS「報道特集」)。その上で私の印象を述べるのならば、コーランをトイレに、というのは尋問の手段としてはあり得る、ということです。バグダッドのアブグレイブ収容所で発覚した虐待写真を例に出すまでもなく、アメリカはニューヨークのWTCビル爆破事件の首謀者を特定するために、いまも必死の捜査をしています。
尋問官にすれば、容疑者を特定することは最大の功績です。そういう意味では国際法上の疑義を指摘されながらも、キャンプ・デルタはキューバといういわば世界の目から隠された場所にあります。アメリカは、コーランをトイレに捨てるなどということは決してない、ということを自ら証明しない限り、疑惑は払拭されません。
ということで、講演会のお知らせです。
講演:「吉岡攻のジャーナリズムの世界を旅して~沖縄からイラクまで~」
■期日:6月5日(日)午後1時半から
■場所:佐久市岩村田3773-5 アドバンス2階
■電話:0267-66-6780(FAX共)
■参加費:300円(お茶代含む)
■内容:ジャーナリストとしての出発点となった沖縄から、「テロとの戦争」の現場となったイラクまで、この38年間、さまざまな世界の現場を取材してきた吉岡攻さんが、自らの体験をもとに日本はいまどこに向かおうとしているのか、世界はいまどこに向かおうとしているのか、を語ります。
コメント一覧
ninonino
nino
青雲
最新の画像もっと見る
最近の「テロとの戦争」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事