Re-Set by yoshioka ko

■本音、の時代

 夜11時過ぎに友人から電話。羽村市の市議選に新人で立候補したその友人が、当選を果たした、という内容だった。票数はトップとかでは無かったらしいが、ともかく当選した。これまで東京を根拠地に仕事をしてきた友人だが、これからは地域に根を下ろした活動が試されていく。私も友人当選の嬉しさで、ちょっと興奮し、一杯飲んで心を落ち着かせた。

 今度の統一地方選で、私は羽村市議選で当選したこの友人を含めて、3人の議員候補者を陰日向に応援してきた。そして3人とも当選を果たした。3人は党の推薦があったり、無所属だったりだが、私が陰日向に応援をしたのは、その地域で何をしたいのか、その政策が明確だったからだ。

 もし彼らが、初心を忘れて流されるようだったら、4年後は落とせばいい。簡単なことだ。もはやしがらみで、あるいはお金が回ってくるからなどと、昔を懐かしむような時代ではない。そうではなく、彼らにはその覚悟があると信じられたからこそ、のことだった。

 それにしても、お題目のように「美しい日本」を唱えるこの国の最高指導者は、教育基本法だとか、国民投票条例だとか各論ばかりで、一体この国の形をどうしたいのか、その「姿」を具体的に描いて見せようともしない。

 本音を隠しながら、ちびちびとでは姑息というものだ。
 

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