『【ワシントン=尾形聡彦】トヨタ車の急加速問題を巡り、米運輸省は10日、電子制御システムの問題は見つかっていないとする中間報告を米議会に説明した。これまでの調査では、トヨタ自動車がすでにリコール(回収・無償修理)を実施しているアクセルペダルの不具合以外の問題は発見されていないという。電子制御の欠陥の有無は、米議会で焦点になっていただけに、これを否定する内容だ。中間報告によると、急加速が報告された車の事故記録装置を調査したところ、対象にした58件のうち、35件はブレーキを作動させた形跡が全くなかったという。関係者の間では運転手の操作ミスの可能性が指摘されていただけに、これを裏付ける内容だ』。
やはり、何かがあった、と思わざるを得ない。運転手の単純な操作ミスを、なぜトヨタ車の欠陥という問題にすり替えたのか、が問われなければならない。きっと誰かの、何かの意図を持った「作用」が働いていたに違いないからだ。
メディアは、もう一度この問題の発端に立ち返って、何故このようは「ウソ」とも言える事件が起きたのか、を検証しなければならない。
作られた歴史というものは、そのことが明らかになった時点での記述が、後世にまで記憶として残る。しかし、検証してみた結果、それは「ウソ」だった、とわかったとしても、最初の記憶を塗り替えるには、倍以上の労力と時間がかかる。しかし、それをすることによってのみ、歴史の『真実』はわからない。
もどかしくても、それは、トヨタのためという目的ではなく、メディアの責務として追求していくべき事柄だからだ。
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