《以下引用》
「福田康夫首相(71)は1日午後、衆参両院の本会議で就任後初の所信表明演説を行った。これを皮切りに安倍晋三前首相(53)の退陣表明以来、約3週間ぶりに国会が再開した」(10月2日『産経スポーツ』)《引用ここまで》
正直言って、代わり映えしない演説に終始した。およそ20分間だったが、いったい福田内閣はどんな政策を見せてくれるのか、さっぱりわからない。
これは仕方ないことなのか。なんといっても参議院で与野が逆転した状態では、余り刺激的な政策を出しにくい、それよりも何とか政権の命運を少しでも長引かせるには、対立的な政策は提案しない方がいい、という判断に傾いたのだろう。
協調して、とか協力を得て、とか下手に出る言葉が耳に残った。政権政党として、片肺飛行を余儀なくされている実情がはっきりとくみ取れるような時が流れた。
しかしこれでいいのだろうか。びくびくした姿勢でこれからの政権を運営していくならば、むしろ選挙管理内閣という性格を全面に出して、堂々と政策を戦わせたらどうだろうか。この方が、潔いし、国民の目にも対立構造が見えて判断しやすい。
目くらましにあうのは民主党のほうだろう。気がついてみたら、争点が見えず、自公政権の巧みな戦術にすっかり載せられていた、ということにならないとも限らない。「抱きつきすり」のような被害に遭わなければいいのだが。明日からの国会で、民主党のお手並みをじっくり拝見したい。
最新の画像もっと見る
最近の「ニッポンの政治」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事