《以下引用》
「イージス艦中枢情報の資料が海上自衛隊内に流出、拡散した事件で、神奈川県警と海自警務隊は5日、日米相互防衛援助協定等に伴う秘密保護法違反容疑で、資料拡散の舞台となった海自第一術科学校(広島県)元学生の隊員らが所属する舞鶴教育隊(京都府)、岩国航空基地(山口県)などを家宅捜索した」(6月5日『共同通信』)《引用ここまで》
これまでに警察は資料を作成したプログラム業務隊(現開発隊群、神奈川県)経験者、第一術科学校の教官経験者、学生だった隊員ら計約300にんから事情聴取し、併せて同校を秘密保護法違反容疑で家宅捜索し、押収資料の分析などを進めてきたのだという。
しかしお粗末というしかない。専守防衛に徹しているはずの日本にイージス艦が必要なのかどうか、という議論は、いうまでもなく大切だ。にもかかわらず、実態が先行している中で、機密すら徹底できないで、警察が捜索をするというのは、国家の安全を担うはずの防衛庁としてはあまりに杜撰すぎないか。
いまの安倍政権は、憲法にしても、集団的自衛権にしても、戦後レジュームからの脱却にしても、何かにつけて拙速が目に付く。そのツケでもあるのだろう。日米同盟が大事、と口では言いながら、自衛隊内部から機密が漏れ出すようでは同盟相手が泣くというものである。
なにか嘆かわしい時代がヒタヒタと押し寄せている感じの、ここ最近である。
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