Re-Set by yoshioka ko

■覚醒剤所持の脱北家族

 ついに日本も脱北者の脱北ルートになった、というわけではなさそうだが、青森県で保護された4人の脱北者家族のうち、次男が覚醒剤を所持していた。

《以下引用》
 「青森県深浦町で保護された脱北者家族4人のうち、20代後半の次男が微量の覚せい剤を持っていた問題で、青森県警外事課と鰺ケ沢署は6日、次男を覚せい剤取締法違反(密輸および所持)容疑で青森地検に書類送検した。調べでは、次男は約0.6グラムの粉末覚せい剤を持っており、事情聴取に「北朝鮮では簡単に手に入る。船で眠らないように持っていた」と説明していた」(6月6日『毎日新聞』)《引用ここまで》

 法律がある以上、警察としては、少なくとも書類送検はしなくてはなるまい。当然の措置だとは思う。しかし問題は、次男が取り調べで「北朝鮮では簡単に手に入る」という言葉が表しているように、北朝鮮での実態を聞き出すべきであろう(当然したであろうと思うが)。

 かなり以前から北朝鮮の覚醒剤は問題になってきた。脱北者家族ですら手にはいるということは、住民の間でも広く出回っているとい言うことをうかがわせる。そういう意味でも、少なくとも入手経路や流通頻度など、そのあたりの捜査も必要ではないか。そしてそれを、単に書類送検したといった客観記事ではなく、そこまで踏み込んだ取材の能力も欲しいものである。

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