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Re-Set by yoshioka ko

■パキスタンの今を読み解く「カギ」は・・・

 混沌とした街が目の前にある。大通りには乗用車が走り、バスが走り、その合間を Rikishaw 呼ばれるエンジン付三輪車が走る。そして、荷台にお客を乗せたロバが走る。近代と前近代が同居したような国。それがパキスタン。

《以下引用》
 「パキスタンのブット元首相暗殺を受け、民間の世論調査会社ギャラップ・パキスタンは13日までに、国民の男女1300人以上に聞き取り調査した結果を発表、暗殺に政府が関与したと考える人が48%に上ることが分かった。調査では「誰がブット氏を暗殺したか」という質問に対し、23%が情報機関、25%が政権に近い政治家と答えた。一方で、政府が首謀者として名指しした国際テロ組織アルカーイダ系武装組織と回答した人は17%にとどまり、国民のムシャラフ政権に対する不信感が浮き彫りになった」(1月13日『共同通信』)《引用ここまで》

 この国を読み解く「カギ」は次の四つか。①軍国主義②原理主義③封建主義、そして「911」以降に始まった④テロリズム。

 歴史も文化も違う4つの民族がひとつの国「パキスタン」という名の国を作った。パキは「聖なる」という意味を持ち、スタンは「国」。聖なる国であるはずの国に、上記4つの考え、あるいはその上に築かれた制度がきっちりと組み込まれている。その中で暗殺とテロと、そして「謀略」が渦巻く。

 パキスタンは今、おそらく最も危険な状況にあるのではないか。

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