その一方で、行くも地獄、去るも地獄で、「行く」という選択をしたのだから、いまは安倍さんを支えていくしかないという判断をし、来るべき内閣改造で真の人心一心に期待しよう、と考える自民党議員もいるだろう。今日は参議院選挙で当選した議員の初登庁日。自民党内では首相批判が結構出たらしい。
《以下引用》
「自民党で7日に開かれた地域ブロック別の国会議員懇談会や代議士会で、安倍首相の参院選惨敗の責任を指摘する意見が相次いだ。一部の派閥幹部からは退陣を促す声も出ており、首相批判はなお広がる可能性がある」(8月7日『読売新聞』)《引用ここまで》
発言をしたのは、谷垣派事務総長の中谷元・元防衛長官。「今、党が置かれている状況は、急場しのぎではなく、抜本治療が必要だ。そのためには、信頼と求心力が不可欠で、今の首相のままでは再出発にはならない」
高村派事務総長の村上誠一郎・元行政改革相。「最高責任者がもっと切実に反省しない限り、下の部下を替えても本当の人心一新にならない」
党の安倍首相は「ご批判をしっかりと受け止め、これまで以上に改革に邁進するのが私の役目」などと述べた。党内は哀しいことにいまは様子見かも知れない。そして、だらしないことに、みんなじっと息を殺して流れを眺めているに違いない。潮目が見えたら、すぐさま安倍離れが進む。そこがずるいところだ。
いま内閣は安倍辞任に向かって一歩一歩進んでいることには間違いない。だがいまのていたらくでは、自民党そのものも崩壊に向かって進んでいくに違いない。政局はますます面白いことになってきた。言葉を変えれば、今度の選挙で初めて投票した意味を有権者はかみしめているのではないだろうか。
政治に関わっているという実感を持ちながら。問題は、勝った民主党がそういう有権者の本当の思いを汲み取るべきところを、はき違えなければいいのだが・・・。
それにしても自公のもうひとつ、公明党は何をしている?自公離れを考え始めているのだろうか。私にはいまこそ立党の原点に戻って国政を考えるべき時がきていると思うのだが・・・。
最新の画像もっと見る
最近の「ニッポンの政治」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事