Re-Set by yoshioka ko

■後遺症からの離陸は可能か

 雪が舞う村を歩いた。35年以上も前、雄大な山がそのブームを引き起こすに違いないと思った人たちが始めたスキー場だったが、バブルの崩壊やさらに近代的な設備を持ったスキー場の出現やブームの下火をも読めず、過剰な投資で身動きの取れなくなった「現場」には、土曜日のせいか多くの客がスノボーなどに興じていた。リフトで働く係員は、「去年をさらに下回るでしょうね、なにせ、暖冬で初期の雪不足もたたっていますからね」と暗い。

 さまざまな「国策」に翻弄されてきた村。だがその裏では「段ボールいっぱいの金がいつも舞った」。村は補償金やら補助金や交付金にすっかり寄りかかり、つぎ込んだ。そんな時代が何年も続いた。行政も議会も住民も自立、という思いを一切抱かないまま、国や県、に依存してきた。

 しかし・・・。

 今日本の多くの自治体は、この村と似たような後遺症から抜け出ようと必死だ。夕張市の例もある。果たして後遺症からの離陸は可能なのだろうか。それとも村は破産するのか。人通りが絶えた村を歩きながら、先行きを思った。

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