Re-Set by yoshioka ko

■GWが明ければ・・・

 GWが終わったら、地元長野は県知事選一色になるのだろう。田中知事を是とするか否とするか、水面下での駆け引きが少しずつ表面に顔を出し始めた。昨日、今日の地元紙のニュースである。

《以下引用》
 「8月の知事選で田中知事に代わる候補の擁立を目指す5つの市民グループでつくる「新長野県政連絡協議会」(永田恒治代表)は7日、伊那市内で会合を開いた。約30人が出席、協議会として推す候補の一本化に向け意見交換し、永田代表は「17日に松本市で開く次回会合で、(どの候補に絞るか)最終結論を出したい」と述べた」(5月8日『信濃毎日新聞』)《引用ここまで》

《以下引用》
 「田中知事に代わる知事が必要とする県議有志が6日、8月の知事選に向けて情報交換することを目的に、会派横断的なグループ「ネットワーク21」を発足させた。世話人代表の望月雄内氏(政信会)は、同日までに計6会派の27人が趣旨に賛同し、会員として加わったと説明。今後他の議員にも参加を呼び掛けていくとしている」(4月7日『信濃毎日新聞』)《引用ここまで》

《以下引用》
 「8月の知事選に向け、長野市などの有志が6日夜、同市出身の作家猪瀬直樹氏(59)を招いて市内で意見交換を行い、出席者の一部からは猪瀬氏に知事選への立候補を求める声が出された。猪瀬氏は「今の状況では、県職員がかわいそうだ」と田中知事の県政運営に批判的な見方を示したが、立候補の意思については明確な態度を示さなかった」(4月7日『信濃毎日新聞』)《引用ここまで》

 県政の実相が見えなくなって久しい。これにはいくつかの理由がある。ひとつは議会との関係でいえば、田中知事の県政ビジョンが議会によってことごとく否定されることで、逆にビジョンの姿が見えなくなってしまっている、ということである。

 同じように、対峙する県議のほうも、知事ビジョンのどこに問題があり、それはこういう理由から県政に取ってマイナスなんだ、という自らが描く県政ビジョンが県民に見えないことである。

 もうひとつは、知事と議会の対立について、メディアは表層的には伝えるものの、その背景やいったい何を原因としてこのような状態になっているのかの検証報道がなされていないことだ。これでは県民が判断するべき材料がない。

 田中知事の行政手法にも問題がある。知事に知事の言い分があろうが、独断専行は免れない。改革というものはそういうものだ、小泉首相だってそうではないか、と開き直っても県民には伝わらない。

 ことに「たそがれ小泉」状況の今、改革者はもっともっと県民への説明責任を負わなければならない。そればかりか、県民がいま何を思っているのかに耳を澄まさなければならない。耳を澄ます、ということは調整をする、と同義語ではない。改革を進めていくためのステップだ。

 知事選まであと3ヶ月ばかり。折に触れて当欄でも触れていきたい。

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コメント一覧

お答えについて
吉岡さんお答えありがとうございます。

さっそく引用された信濃毎日の記事と会見のリンクもよみました。

しかし、これらを小文にまとめられたのが先にお訊ねした

文章だという点については疑問に思いました。



私は、かの文面(改革というものはそういうものだ、小泉首相だってそうではないか、と開き直っても・・・の部分)について、

客観的に記者会見で田中知事が応答した言葉を「まとめた」ものではなく、

吉岡さんの主観的なご感想あるいは田中評を織り交ぜたご意見だと理解することはできます。



ちなみに、私の個人的な感想では、この会見での知事の発言あるいは姿勢に「開き直り」という印象は受けませんでした。
K
田中知事の目指すもの
こんばんは。私は田中知事の支持者です。



田中知事のすごいと思えるところは、

特定の企業や個人や地域のためでなく、

本当の私利私欲から離れたところで、

公のための枠組みを作ろうとしているところです。

その枠組みの中であとは地域が実情にあわせて行動していけばいい、

そういうものを任期中に作ろうとがんばっているのだと思っています。

だから折に触れ「自律」「コモンズ」という言葉を

使い続けているのだと思っています。



知事を否定する人たちはどこかに絶対私欲が絡んでいると思います。

多くの県議も、またW市長さんもしかりです。

もし県会がきちんとした政策論議にでもなれば、

それぞれの思惑も見えてくるのでしょうけれど、

県会では議論といったものは展開されず、

それを伝えるべきマスコミも偏向報道。

知事を選ぶのは県民の判断とはいえ、

判断材料さえ正しく提供されない現状では……



田中知事以外の候補者を……と言っている各団体の主催者は

自分自身が立候補すればいいと私などは思います。

そしてご自分たちの思い描く長野県の姿を思う存分に語っていただき、

県民はそれを聞いて判断すればいいと思うのです。

わざわざ他の人を連れてくる必要はないですよ。

自分たちが望む県政があるのなら、

それで正々堂々と田中知事と対決すべきです。

候補者一本化でドタバタ、

そんな茶番劇を観ているだけでも腹が立ちます。





y/
Mさん。遅くなりました。ご質問の件ですが、出所は4月28日付『信毎』の「知事会見要旨」です。記者の質問に知事は以下のように答えています。



-県世論調査協会の今月の調査で、知事の支持率が上昇した。

 知事 知事選の候補選びと同様、百花繚乱(りょうらん)、百家争鳴、さまざまなとらえ方があって、議論好きな本県にふさわしい。(調査ではトップダウン型より調整型の知事を求める人が多かったが)小泉さんも小沢(一郎)さんも問題解決型のトップダウンだ。問題調整型ではあっという間に世の中後戻りしてしまうのは、世の古今東西を問わず常だ。



 同じく県のHP上でも会見録を見ることができます。URLは以下です。



http://www.pref.nagano.jp/hisyo/press/20060428.htm#7



 これらを参考に、小文にまとめたものです。ご理解いただければ嬉しいです。



 いうまでもありませんが、改革には痛みが伴う、ということは、実証済みです。従ってトップダウン型で改革に当たる場合には、国民や県民に対するよりきめ細かい説明責任というものが果たされることによってのみ、本当の改革は進んでいくものだ、と思います。 また改革はいいに決まっている、としても、その手法に問題があるとすれば、やはりそれは独断専行といわれても仕方ないことだと思います。

 そこのところがどうもいま県民に伝わってこない、というのが私の正直な感想です。



質問
吉岡さんはこの記事の中に、



「改革というものはそういうものだ、小泉首相だってそうではないか、と開き直っても」

と書かれていますが、



これは田中知事自身の発言ですか?

記者会見などでこういう発言があったのでしょうか?

雑誌などに田中知事が書いていたのでしょうか?

もととなる情報のリンクでもいいのでお知らせください。
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