Harumichi Yuasa's Blog

明治大学専門職大学院ガバナンス研究科(公共政策大学院)教授・湯淺墾道のウェブサイトです

台湾出張

2010年05月19日 | Weblog
徹夜、日韓フォーラムの報告原稿とパワーポイント資料作成。朝方5時頃に完了。

機内食が出るだろうと思ったので朝食は摂らず、8時に自宅を出発、都市高速を利用して8時25分福岡空港国際線ターミナル着。
中華航空10:10発台北行き、機材はA330-300。9:40搭乗開始。エコノミークラスの座席は、ざっとみるところ、8割方埋まっている。機内が暑い。10:30頃に離陸、ようやくエアコンが効き始める。
中華航空のA330に搭乗するのは初めてだが、エコノミークラスのシートピッチはタイトで、足が組めない。短時間のフライトなのでこれでもよいが、長距離線を飛ぶのはちょっときつそうだと思った。ノートパソコンをテーブルの上で広げて仕事をしようと思ったが、ディスプレイをほぼ90度ぐらいまでしか立てることができない。それ以上広げようとすると、前の座席の背に当たってしまうのである。
離陸後30分ほどで機内食が出た。「海鮮ご飯と、ハンバーグパスタのどちらがよろしいですか」と日本語で言われたので、ハンバーグパスタを選んだ。味は、可もなく不可も無しという感じだが、航空券の値段を考えると贅沢は言えない。飲み物はビールと赤ワイン。短距離線でもアルコールが出ること嬉し。搭乗したときは暑かった機内だが、降機するころには逆に冷房が効きすぎて、周囲では寒いと言っている乗客がいた。



定刻に台北・桃園空港着。ボーディングブリッジの中はむっとするような暑さで、南国に来たのだということを実感する。
桃園空港からシャトルバスに乗車。乗り場は空港ターミナル内にあり、すぐにわかった。「高鐵桃園」行きのバスチケットを買う。料金30元。気温は約30度、湿度が高いのでバスを待っている間も、体に服がまとわりつくような感じ。シャトルバスの車内は空港内を走っているランプバスのような感じで、約20分間隔で運行しているそうだ。乗車時間は約20分。



12:28桃園駅発の台湾新幹線に乗車する予定であったが、シャトルバスが駅に着いたのは12:20すぎだったので、急いでチケットを買う。普通車とあまり値段が変わらないことがわかっていたので、「商務廂」(ビジネスクラス)に乗車する。料金は1760元。チケット売り場の若い女性の係員は、みな英語が通じる。
台湾新幹線は、鉄道好きの人にとっては、あまり面白くないかもしれない。東海道新幹線と外観も内装も全く同じで、色分けが違うぐらいのものだからだ。乗り心地や車内の音も全く同じ。
「商務廂」は、新幹線のグリーン車と全く同じ。ワゴンサービスで飲み物や弁当を売りに回ってくるのも、新幹線と同じ。
違うのは、車内の携帯電話の使用について「デッキで使用して下さい」ではなく、「小声で話して下さい」という注意書きがあることぐらい。車窓からの眺めも、東海道新幹線とは全く違う。



左右の席を分けているひじかけにACコンセントがついている。台湾は110Vで、コンセントの形状が日本のものと同じなので、変換アダプターを持参しなくても日本の電気製品がそのまま使える。



車内で、パソコンで仕事。さきほど乗り心地は日本の東海道新幹線と同じと描いたが、仕事をしてみると、東海道新幹線よりも横揺れが少ないことに気がついた。直線区間が多いからだろうか。
桃園に止まる台湾新幹線は各駅停車なので、新竹、台中、嘉義と停車していく。ほとんどの乗客は、台南で降りてしまった。

高雄の左営駅に高雄餐旅学院から迎えに来ていただく。30分ほどで大学に到着。
午後はキャンパス見学。
高雄餐旅学院は、レストラン、ツーリズム、ホスピタリティ関係の国立の単科大学で、学生数は約4000人。全寮制で、朝は7時から学内の掃除や広いキャンパスの芝生の水やり、授業は8:10から始まるというスパルタ大学である。
学内には調理実習を行う厨房(日本料理、西洋料理、中華料理用にそれぞれ複数)、本物のボーイング747の機体の一部やフライト・シミュレータなどがある。







3年次には、かならずインターンシップを海外で行うことも義務づけられている。
学内にはホテルもあって、学生が実習の一環として運営している。厨房で作ったパン、お菓子や料理は、学内の複数のカフェやレストランで学生同士で販売し合い、営業戦略の実習をする。「キッザニア」の大学版のような感じ・・・。さらに、大学のお客を駅に迎えに行ったり、事務の補助をしたりするのも、実習の一環なのだそうだ。私を駅に迎えに来てくれたのも、ホテルの制服のような大学の制服を着た学生だった。
授業料は半期5万台湾ドルだそうだ。今日の台湾の経済力からすれば、法外に高額ともいえないだろう。


夕食は「一家園」という中華料理の店に案内していただく。
田ウナギを煮付けたもの、蛤のスープがとくにおいしい。小籠包も美味。



コメント
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