栄冠賞でモーニングショーの強襲に屈したプライルードは、9月16日門別のイノセントカップ(1200m)に向かいましたよ。栄冠賞の走りからして、そこなら二勝目の可能性が高いという理由じゃないかと思うんですね。俺もそう思ったし。イノセントカップ優勝を引っ提げていざ南関東に殴り込みだ!と。
ところが、今度はステイブルメイトのレディーアーサーに交わされてしまった…。また二着…。田中センセ-服部騎手-会田オーナーチームのレディーアーサー。普通なら素直に祝福だけするんだけど、プライルードががっつり差されたとなると、心中なんとも複雑…。こんな時に、もし同着だったらどんなにハッピーだろうと思ったけど後の祭り。そんなもん、抜け出して粘り込もうとしているプライルードに追いつくにはしっかり追ってくるしかない、しっかり追った結果、「あれ、差しちゃった」となっても仕方ない。やろうとしてやれることじゃないよね(笑)そう思うとつくづく同着ってハッピーだ。勝者が複数存在するんだからねぇ…。
こうしてまたも二勝目を逃したプライルードは、それでも南関東・大井の藤田厩舎に移籍した。なんか、門別でも結局二勝目を挙げられなかったプライルードに大都会南関東の競馬はハードルが高いんじゃないかと、なんの根拠もなく不安になってしまう。元気に息の長い現役生活を送ってくれるのが一番だけど、それでもやっぱり勝てるなら勝って欲しいですもんね…。俺が出資している馬が最後に南関東に居たのはいつだろう。もう何年も経っているんだろうけど、その間になのか、俺が知らなかっただけなのか、ミッドウェイファームなる外厩が出来ていた。大井の藤田センセのところ所属になったんだけど、次走に向けてはミッドウェイファームで調整してそのまま競馬場に行くっていうじゃない!?時代は変わったなぁ。藤田センセにはちゃんとご挨拶出来たのだろうか?外厩(認定厩舎と言うらしいですのぉ)に居ようが調教師のセンセを疎かにしてはいかんぞ、恐らく…。プライルードの藤田センセへの不義理を心配していたら、その次走は園田の兵庫ジュニアグランプリなんだとか。…?!交流重賞?!?気が早くないか??大丈夫か??そもそも何頭か回避してくれないと出れんぞ…。頭の中がJRAに占領されているので、2歳戦とはいえ2勝目までは確実に上げて、その後大きいレースにという固定観念がベタベタにあるのよね(苦笑)そしてプライルードの藤田センセへの不義理も心配(笑)
ミッドウェイファームでトレーニングを積んでいる間に、ジュニアグランプリの出走枠はどうやら確保出来た様子。陣営の情報集主力は流石だなぁ。出れると決まれば、その晴れ舞台に向けてしっかり調整してもらうのみ。ヤネは園田の吉村さんに決まったらしい。当然馴染みも何もないけど、園田のトップジョッキーらしい。ホームアドバンテージを最大限に活かして頑張って欲しい。そして藤田センセにはご挨拶済ませた??
ジュニアグランプリ当日。プライルードは5番人気。JRAの猛者(なはず)5頭を含む12頭が出走。栄冠賞とイノセントカップで一緒に走ったバウチェイサーが一足お先に園田の新子センセの所に移籍して、既に園田で走ってる。…走ってる?!よくよく見ればバウチェイサー、既に8走もしている!!凄いな。JRAのエリート達とはまた違った凄みがある。しかも前走ではプライルードより先に二勝目を挙げている。あぁ、プライルードとバウチェイサーの因縁を感じずにはいられない。なんかこう、門別から遠く離れた園田に来て久々であった旧友に話しかけたら「あの頃の俺だと思うなよ」と冷たく言い放たれあんぐりしているプライルードを想像してしまった。プライルード、気後れするなよ…。レースではバウチェイサーが門別次代には見せなかった逃げの走りで更にプライルードの意表を突く。バウチェイサーの変貌ぶりに驚きと感動を覚えつつそこそこ付いていくプライルード。2頭で1-2番手のまま4角。プライルードがバウチェイサーを捕まえて先頭に出る!やっぱまだまだプライルードの方が上だぜ!と思った次の瞬間。JRAのエリート二頭、セキフウとコンバスチョンがプライルードに襲い掛かってきた!!(涙)50mくらい粘れたかなぁ、徐々に二頭にプライルードが引き離され始めた時、内にもう一頭!!バウチェイサーが粘ってる!!!気が付かんかった!!!(涙)1着争いをよそに門別次代を思い出すかのように3着争いも激しくなった…。クビ差。クビ差でプライルードがバウチェイサーに競り勝った。栄冠賞の時2.7秒有り、イノセントカップの時に1.4秒有った着差は遂にタイム差無しにまでなった。沢山走りながらバウチェイサーも頑張っているんだなぁ。プライルードもこのクビ差で勝ち取った三着の賞金を無駄にせず、これから更に頑張るんだぞ!そしてバウチェイサー…そろそろお休みさせてあげたい。