沙羅の向こう側

小皿の塾長のＧ君はクリスチャンです。
何故Ｇ君と沙羅が呼ぶかというと彼のキャラにあります。

クリスチャンホームで育った沙羅は、いつも本心を隠しています。
「クリスチャンだから・・」「キリストに似る者となりなさい。」と厳しく教えられてきた沙羅は自分の感情を出すことをしません。いつもおとなしく人前では決して怒らず、穏やかにしています。
でも本心は短気で、白黒はっきりしないと嫌でとても負けず嫌いです。

でもＧ君は沙羅が今まであったクリスチャンのイメージ」をぶち壊してしまいました。

Ｇ君はとても熱い男です。
例えば小皿が塾を遅刻したとするとまず電話が来ます。これは普通です。
でも１分ごとに電話がきます。
「あのー小皿さんまだ見えませんがどうしましたか？」と・・・
一度小皿が３０分も遅刻したため留守電に３４件はいっていたことがあった。
年に２～３回保護者面談があるのですが、はじめはおとなしく聞いているのですが、そのうちＧ君が熱くなり「かしこまりました」から英語になり「イエス～」と返事をしたかと思うと今度は「アーメン」になり自分が期待していた以上の成果があると「ハレルヤ！！」と叫びます。

小皿が聖望の説明会に行く時、付き添ってくれたのですが、聖望はミッションスクールだから説明会の前に礼拝があり、その礼拝でも「アーメン」「ハレルヤ」と大声で声をかけるから小皿は注目の的だったらしい・・
そして個人面談でもいつものように熱く語り、「どうしたら小皿が聖望に入れるか？」と先生を質問攻めにし「お願いだからもうお引取りください。」とまでいわせてしまった・・
こんな感じだから小皿が自分の実力以上の高校に入った時は大喜びで「ハレルヤ！！」を連発し何故か春巻きを買ってきてお祝いしてくれました。

教会員としても奉仕しているらしくその為進学塾だと言うのに日曜は「聖日」ということでお休みです。
この熱さには沙羅も小皿も大皿までも引いてしまいましたが、彼には何か引きつけるものがあります。
この人なら信頼できる、この人なら私を決して見捨てない、この人なら私の痛みを分かってくれるという安心感でしょうか？
一時、塾の評判が悪くて危ない時があり、その救済としてＧ君が来たのですが、たちまち彼の熱心さで今では予約しないとはいれないほどになりました。
Ｇ君の熱い性格は生まれつきの個性です。
でもＧ君の向こう側にあるものは「キリストに似た愛」ではないでしょうか？
沙羅はいままで本当の自分を隠して「キリストの姿」ばかりを追い求めていました。
しかしＧ君を通して沙羅は沙羅として個性をだし、その向こう側に「キリストに似るもの」となれば良いのではないか？と気づかされました。

駄目クリスチャン沙羅

沙羅は教会は好きです。
沙羅の通っている教会の牧師さんは女性です。

メッセージはとても素晴らしく、毎回励まされます。
しかし、教会員は余り好きではありません。

むしろ避けたい・・
世の中で生きる沙羅と余りにも考え方、生活習慣が違いすぎるからです。
教会で奏楽の奉仕をされているＭさんは、38度の熱を押して教会にやってきました。
赤い顔をして咳をゴホゴホして涙をながしながら奏楽をしていました。
「神様のお恵みで今日の礼拝が守れました。」と祈っていたけど「違うでしょ！！」って突っ込みたくなった。
体調が悪い時は家でゆっくり休んで養生するのが常識でしょう！
咳をしているんだから、ほかの人に感染するかもしれないし、誰もあなたのことを素晴らしい信仰だとはほめてはくれません。
神様だって、何か計画があって風邪をひかせたのかも知れないし・・

次にＫさんいつもこの世の終わりのようにくらい顔をして自分の不幸を嘆いてばかりいるＫさん。
旦那が目を悪くして働けないのは分かるが何でもっと自分から行動を起こさない！
旦那が働けない時はね、自分が働くの！！
お祈りもとても大切！でもね、神様の声を聞きながら行動を起こさなければどうしようもないんじゃないですか？

今日も礼拝の途中で気分が悪くなり一番目立つところで座布団を重ねて寝てたけど沙羅が一番近くでごめんなさいね。
沙羅はあなたの「かまってチャン」の甘えた行動が大嫌いなの！
結局礼拝が終わるまで誰にもかまってもらえず寂しかったでしょう。

でも先生が手を当ててお祈りしてくれたのでシメシメだったでしょう。
精神科の看護師だった沙羅にはＫさんの行動が丸分かりです。

それから婦人会会長になって張り切ってる０さん！
沙羅を強制するのはやめてください！沙羅はあなたと違い専業主婦でも金持ちでもありません！
沙羅の休みを聞いて婦人会の集会を決めるのはやめて！！

沙羅だって小皿の高校準備のために有給とって休んでるのだから・・
そして一番嫌いなのはもと中学教師のＴさん！！
スゴークやわらかい言葉使いだけどバリバリ上から目線ですよ。
彼の言葉の裏には、「この教会は自分のものだ！！」っていう傲慢な心があることを沙羅は見逃さない。
いつも無理やり沙羅を一人で讃美させようとするけど沙羅は絶対にやらないから！

信仰があったって人前では讃美したくない人だっているんだから！！

恵みと怒りが両方与えられる沙羅の教会でした

こんな事教会の人に言えないよ
教会員は定年過ぎの人と専業主婦しかいないからしょうがないわね

こんな悪口ばかり言う沙羅をも神は愛してくださるなんて感謝です