
11月4日、水曜日。
朝、青空マルシェをのぞきに行く。
この季節、目に入るのは立派になりだした白菜。ひと玉買って、家に戻る。
折角早く起きたし、天気は良いし、これは蘇州かね
厚手の洗濯物を外に干して、出発!上海駅に着いたのは11時40分過ぎだった。
30人は並んでいるであろうチケット売り場の列最後部に並んでいたら、係員が寄ってきて、「ここのブースはあと5分くらいで閉まるから、あっちに並んだ方が良い」と指さす。
なるほど。今並んでいるブースはこの後昼休憩で30分閉まるよう。その替わりに別のブースが開く仕組み。
いそいそと5人くらいしか並んでいないブースに並び直す。
写真は帰りのチケット売り場で取ったものだけど、この国のチケット売り場は、ブースごとに販売時間が決まっている。
どんなに列が並んでいても、時間が来ると担当者はシャッターを閉めて休憩に行ってしまう。そして別のブースが開く。。。
故に、並ぶときにブース番号に表示されている時間を確認して臨機応変に並ばないと30分そのまま待機とかになってしまうんだよね
※例えば、チケット売り場が混んでいる状況で現在の時刻が18時10分前くらいだった場合、
下の写真の今閉まっている12番ブースに並んで18時にブースが開くのを待った方が、列が短く早く買えたりする。
オジサン、Good Job!お蔭で12時30分発のチケットを買えました。
※チケットを取る時は、切符購入から汽車に乗車するまでの時間を最低でも20分見ないと危険。
切符売場から駅入口が遠いことがあり、駅に入るのに身分証確認の列があり(虹橋駅は省略)、その先に荷物検査があり、ホームに入る前に改札を通る行列があるため。
時間がくるまでホームに入れず、そして列車発車の3分前で改札が終了します。
列車に乗ったら、今日の行動予定を確認。
思いつきで向かっているので、なんの下調べもしてないんだよね(^^;
13時に蘇州駅に到着して、日が暮れるまでの4時間で留園と虎丘の2ヶ所をまわることにする。
駅に着いたら、地下鉄2号線に乗って2つ先の石駅に移動。
駅を降りてみたら、あら、なんかいい感じの商店街が見える
悪い癖で、楽しそうな道を見つけるとまずそっちを見に行くのよねぇ
「石路」、知らないで訪れたけど蘇州第二の繁華街なんだそう。
駅周辺は綺麗なショッピング街、先に進むと路面商店が並ぶちょっと楽しいエリア。
ここを抜けて、上塘街にでると、あら~これまた楽しそうなエリア
水郷の街並みが現れた。
ここは山塘街という運河に沿って走る4kmの道で、昔の蘇州を再現したエリアなんだそうな。
門をくぐって少し行ったところに「白居易記念苑」があった。
この名前は知っているぞ!歴史で習った有名な詩人だよね。
山塘街は、この白居易が蘇州の知事であった時に山塘河灌漑工事をして商業街に発展させたそうな。
蘇州の人々はこれに感謝して山塘街を白公堤とも呼んでいるそうな。
確かに、さっき通って来た石路の先にも埠頭があったし、ここにも遊覧船乗場がある。
時間があったら、船で観光するのも風情があって面白そうだ。
この山塘街。奥に進んで行くほど観光地から庶民じみた雰囲気になって行く。
そして河を辿って行けば虎丘に行けるっぽい。
あぁー、ここをもっとゆっくり見たいけど、今日は留園も見るので無理だぁ
途中で引き返して、上塘街に戻って来る。
昼食がまだだったので、「ここは」と思う麵屋に入ろうとするも2ケ所で断られる。。。まだ14時前なのに~
仕方なく、かなり知名度の高い蘇州麺屋≪朱鴻興≫で燜肉菜麺(11元)を食す。
細麺、あっさり醤油麺。肉がトロケル感じではなかったが、なかなかのお味でした☆
こっから、広済路を通って留園路に入れば、留園まで導いてくれる。
着きました。蘇州に2つある中国四大名園のもう一つ「留園」です。敷地は2haあるようで。チケット代は大人45元。
※蘇州のもうひとつは拙政園。四大名園の他2箇所は、頤和園(北京)、避暑山荘(承徳)。
さて、他の庭園に比べてどうかなぁ?
留園が完成したのは清代だが、原型は拙政園造営の同時代である明代にあったらしい。
拙政園は、左遷された官僚が作った庭園で山水を主としているのに対して、留園は現役の政府高官が作った、建築物に力を入れた庭園だそうです。
確かに、建物が多く回廊がどこまでも続いている感じ(^^;
今の季節は、お庭中に菊花をあしらえて華やかにしていますが、回廊になっている藤棚や広い牡丹園があり、四季折々の優雅さがあるようです。
あまりゆっくり時間を掛けて見られなかったのが少し残念でしたが、足元に目をやると、細かいところに趣向を凝らしていて敷石が素敵☆
今日まで、4回に分けて時代順に滄浪亭、獅子園、拙政園、留園と蘇州四大庭園を見ましたが、やはり清時代に完成した留園が、各時代の技巧を巧みに取り入れ、より贅沢な、優雅な庭園となっている気がしました。
個人的には、適度な規模であり、遊び心を散りばめ、華やかなガラスを配した獅子園の様式が好きです
さぁ、只今15時40分。30分で移動して虎丘も見て来なければ
留園前のバス停で虎丘に行くバスを探すも、手っ取り早く行くバスが無い。。
仕方ない、1kmほど歩いて虎丘路沿いのバス停からバスに乗ることにしよう。
虎丘路新村のバス停でいい具合にバスがやって来て、虎丘景観区の入口でバッチリ降りられた。ラッキー(^^♪
緩やかな坂道を歩いて行くと、橋にでた。
橋の袂の船着場は虎丘の入口の直ぐそばにあり、どうやら山塘街から55元でここまで船で来れたよう。
虎丘景観区のチケットは60元。閉山は17時30分。早く見ちゃいましょう~
虎丘景観区には、春秋時代・呉王の闔閭の墓であったといわれており、埋葬された3日目に白虎現れたことからその名が付いたとか、
丘の形が虎がうずくまっているようだからとかの説がある。
虎丘が有名になったのは、宋代の詩人、蘇東坡が詠んだ「到蘇州不遊虎丘乃事也憾_蘇州に遊びに来て虎丘を訪れないなど残念なことだ」 の句なんだそうな。
入口を入って進むと、山を周回するバスと馬車があった。馬は北門までの片道15元(往復30元)、バスは一周15元、山頂までは20元。
馬車に乗りたいなぁ~っとチケット売り場に行くと、馬はダメだ下班(終業時間)だと(;_;) 残念無念。
観光は17時30分までだけど、施設は17時までらしい。
仕方がないので、歩いて丘を登る。
黄色いお寺の門を抜けると、その先は左手に「翡翠山荘」、前方に「憨憨泉」、「試剣石」、「真娘墓」と続く。
「憨憨泉」は、目が見えないお坊さんが夢のお告げで掘った井戸のお蔭で治ったと伝わる泉。
「試剣石」は、春秋時代・呉王闔閭が剣の威力を試して切った石である説があるらしいですが、風化による自然現象のようです。
隣の写真は、桃に似た石「石桃」。
「真娘墓」は、唐代の名妓が両親が無くなった後、頼る先が無く遊郭に入ったが貞操を守り続け、守り通すが故に自殺してしまった娘のお墓。
その先に行くと開けた「虎丘広場」に出る。
たまたま新疆人の団体ツアーと同じ方向に進んでいるので、説明も薄っすら聞いてたりして、なんか混じっている感じです(^^;
この奥には、「剣池」があって、春秋時代・呉王闔閭が剣好きだった為、遺体と共に3000本の剣を埋葬したと言われているとこらしいです。
壁の「剣池」を書いたのが唐代の書家で、隣の「虎丘」を書いたのが明代の人なので、剣池はココじゃないんでは?との疑問説もあるようです。
この池の左上のあたりに、唐代の茶聖・陸羽が水質の良さを評価して「天下第三泉」としたところがある。
※お茶教室で、第三泉は今はもう無いって聞いた気が。。。既に枯れているってことだったのかな?
見た感じ、この水でお茶を淹れて欲しくはないが(^^;
更に上に上って行くと、東洋(中国)のピサの斜塔の別名を持つ「雲岩寺塔」が見えてくる。
高さ47m、7層八角形の斜塔は宋代961年に完成した塔で、数度にわたって地盤沈下や火災に遭っているそう。
400年前くらいから傾き始めて、今では北に3.5度傾いているんだと。
確かに傾いている。既に17時を回っていたので入れなかったけど、塔の1階は見学できるそうです。
この塔は何度か修繕されているそうで、塔を降りた場所にある寺の一画に修繕時の資料や出土品が展示されていた。
下の写真の左側が、清代修復時の姿っぽいね。
寺の階段を下りて、虎丘広場に戻ってきた。
さて、バスに乗って蘇州駅へ一気に戻ろう。
駅でチケット買いに行ったら、「高鉄の席有だと1時間後しかないよ」と言われ、止む無く席無券を購入。
仕方ない。金曜日の夕方だからね、特に混んでいるのよ…
運が良ければ空き席があるかも!っと前向きに乗車したけど、既に立っている人いっぱい。。。
まぁ30分弱だからね、立って帰って来ました(-.-)
蘇州、世界遺産詣ではこれで終了。
もし歴史背景を無視して、この5ヶ所を1日で行くとしたら、”虎丘北門入り・南門出る→留園→拙政園→獅子園→滄浪亭”の順で訪れたほうが地理的にスムーズなのかも。
どっちから行っても、拙政園でお腹いっぱいになっちゃう気がするけどね(^^;
4度に分けてバス&徒歩移動したので、なんとなく土地勘がつかめた。
できれば、山塘街周辺にもう一度遊びに来たいな。
☆☆☆お土産☆☆☆
虎丘の参道に並べて売られていたお土産。その中で目を引いたのがコチラ。
ちょっと、可愛いなぁ~とか思っちゃったんだけど、持って帰るには結構大きいんだよね。
誰か買うのかな(;・∀・)?
一応、値段聞いてみたけど30~35元/体らしいです。
そして、ここでも売っていた烏梅(酸梅)。
良く見ると”藍苺”ちゅーのもある… 1斤15元。
試食したけど、ブルーベリーではない。
「これ葡萄の一種?」って聞いたら、梅だというんだよね。
なんだろ???
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます