夢園 その3

またまた御園座の会報から

亀岡典子さんという、産経新聞大阪本社文化部の方が「桂春団治」の魅力について書いていらっしゃいます。

まず、

「沢田研二・藤山直美のゴールデンコンビが、いよいよ御園座に初登場」

とあります。

そして、

「沢田は持ち前のカリスマ性とスター性を春団治という稀代の芸人に重ね合わせ、憎めない、新たな春団治像を作り上げた。なにより、上方の色男らしいはんなりした色香と愛嬌をその体からにじませ、芸人特有の身勝手さなど人間の陰影をもにじませたのが見事であった」と。

ジュリーって本当に「関西人のちょっとダメ男」が似合う気がする。「夫婦善哉」でもそうだった。いいかげんで、ちょっと女性にだらしなくて、お金の観念がなくて…。世間から見たら、どうしようもないんだけど、なんか「ほっとかれない」タイプそんないいかげん男なのに、女はなぜか惹かれちゃって、結局、泣くことになるのに、離れられない…。
憎めないのよね


「沢田のネイティブな関西弁と直美との呼吸（いき）は抜群、緩急自在の間で観客をおおいに笑わせ泣かせたものだ」


そして、最後に、脇を固める役者さんたちの素晴らしさについて書かれていて、特に“りきさん”を演じる曽我廼家文童さんを絶賛なさっている。わたしも、力さん大好き

今週末、ついに南座の初日。過去2回の春団治とちょっと変わったのかどうか…。きっとますます素敵になってることでしょうね。楽しみ～

ジュリーなら…

「えっ 解散じゃなかったの」
わたしは、きのうテレビのCM見て思わず目を疑った

だって、「最後のツアー」「解散」と聞いて去年の年末、わたしが大阪までかけつけたあるバンドが「全国ツアー決定」って、チケット発売の宣伝をしてたから。
だって、あれからまだ1年も経ってない。
どうなってるの
どうも7月に再結成（？）したみたいなんだけどね。言葉は悪いけど、わたし、なんだか騙されたみたいな気分
若いころ、このバンド好きで、だからこそ「最後」と聞いて、一度見ておきたい、と思って行ったのに…。別に去年行かなくてもよかったじゃない

ふとジュリーのこと思った。
去年は、ジュリーは「ふたつのドーム公演」があって、これはファンにも一大イベントだった。
わたしは、ひそかに「ジュリーはドームが終わったらツアーやめちゃうんじゃないか」と思ってた。お芝居は続けるだろうけど、全国ツアーはもうしないのではないか、って…。
去年、還暦ツアーでは珍しく「ヒット曲連発」だったから、ジュリーのこころの中で「もう最後だから」って気があるからじゃないか…って勝手に思ってた。
きっとジュリーは「最後」でも「最後の○○」とはうたわないだろうな、とわたしは思ってる。
そう言えば、わたしがそのバンドのライブに駆けつけたように、“行かなくちゃ”と駆けつける人もきっといるだろう。そういうのジュリーは嫌いなんじゃないか、と思うから。
「最後」でも、きっと普通にいつもどおりやるんだろうな…と思うの。

いつかジュリーにも「最後」が来るだろう。それが1日でも遠くなるように、ファンからも「気」を送らないとね