ある殺人事件の容疑者,21歳女性。
日本に陪審員制度があったら・・・という設定で12人の職業も性別もバラバラな面々が集まる。
彼女は無罪か有罪か。
あ,また借りちゃった。DVD。
だって80円だったんだもん。
監督は中原俊。
脚本は三谷幸喜と東京ソリューションズ。
三谷幸喜関連の作品を観るといつも感じてしまうことがあります。
人間を観た,という気持ち。
日本人気質ってやっぱりいろいろありますよねぇ。
・ 他人を気にしてとても消極的で怖がる気質
・ 争いを避けようとする気質
・ 論理や事実を絶対とする気質
・ めんどくさい事は関わらない気質
・ 責任をとらないように行動する気質
・ 丸く円滑に治めようとする気質
・ 協調性を求める気質
などなど。
残念ながらいーっぱい私にも当てはまる。
なんつーか,日本人に限らず,人の数だけ気質があるんですね。
これ観てる間はイライラしてムカムカして
『くっそぉ~身勝手野郎め
』
『消極過ぎるんだか気が弱いんだか知らないけど,他人任せ過ぎだべや』
『うっわこいつ人の話聞かねー
うざっ。』
なんて気持ちでいっぱいになるけど
ラスト30分くらいは,もう全員がしっかり議論してる。
有罪か無罪か。
事件に全く関係の無い第三者の視点で裁きが行なわれる陪審員制度。
その結果により1人の人間の人生が決められる。
殺人は罪。
だけども背景がある。
でも,本当の真実は当事者じゃないから,決して分からない。
それでも結果は出さなければならない。
難しいなー。
ホントに陪審員制度が取り入れられたらどうしよう。
仕事に早く行きたいからさっさと終わらせようなんて論外だもの。
何か違う気がするから無罪なんておかしいもの。
罪を犯したのだから有罪決定なんて単純すぎるもの。
でも,観終わった後はやっぱり笑顔になったんです。
ふぅ~って。
人はいろんな人がいるもの。
それだけ考え方や捉え方が違うもの。
それを知る事が出来たら,楽しいんじゃないかしら。
面白かった