もう一ヶ月くらいも前になるのですねぇ。
オーストラリアに住んでいた頃のハウスメイト、Emilyが石垣に私を訪ねに来てくれました。
いやいや、ここはじゃぱんなんですから、えみりーと呼びましょう。
えみりーは6月から2ヶ月間、沖縄本島で珊瑚に関するワークショップに参加したのです。
それは非常に狭き門で、全世界の留学生からたった10人くらいしか参加できないのです。
それをえみりーは勝ち取ったのです。
だって優秀だもの。頑張り屋さんだもの。
で、来てくれたわけですよ。
なので、8月11日、レンタカーで彼女を石垣一周の旅に連行しました。
残念ながら天気は曇り。
でも、えみりーの研究の一環として、石垣の珊瑚も見たいとの事なので
ちょこちょこビーチに立ち寄りました。
まずは星野。
ここはビーチというよりか、工事現場の道路沿い。
泳ぐ人なんて皆無。
でも、エミリーが見たい種類の珊瑚がこの近辺に生息しているらしく、彼女は頑張ってもぐります。
私は陸で待機です。
でもねぇ
現実はせつないものでした。
どうしてこんな事が平気で出来るのだろう。
自分の大好きな場所が汚されたら嫌じゃないだろうか。
ごみの日とかにちゃんと収集車が回っている意味がないじゃないか。
ひどい有様です。
ほんとに悲しいです。
そりゃ、私が個人でこんなに文句ぶーぶー言ったって何が変わるんだと
じゃぁ、全部拾ってちゃんとした所に捨てて来いよ、となるかもしれませんが
そんな事も出来ないのに、何をよそから来たやつが文句たれてるんだと
そんなことを言われるかもしれませんが、
せめて、ごみの日っていうものが決められてて、
親切にも収集車が各御家庭を回って下さってるんだから
そういった時に、決められた場所に出すくらいはしてほしいものなのです。
そんな中でも、自然はしたたかに生きています。
ごめんね。
今はもう遠い存在になってしまった本来の自然を追い焦がれているように見えました。
あがってきたえみりーは、石垣の周りの珊瑚が非常に白いと言いました。
ここ近年、沖縄のサンゴ礁は白化が増加しているのです。
地球温暖化の影響だといわれています。
さてさて、次は玉取崎展望台に向かいました。
覚えていらっしゃるでしょうか。
ここですよぉ。
今はアダンの実が成る時期です。
アダンは沖縄を代表する植物です。
えみりー、アダンに興味津々。
・・・かと思ったら、スズメバチに興味津々。
あぶないですよぉ。
夏も真っ盛りなんでね、熱帯植物が生き生きしてるの。
きれいでしょぉ~
写真を確認するえみりー。
スズメバチはきれいに撮れたかな?
さて、お次は石垣最北端の平久保灯台に連行。
どこだったかなぁ??
ここなの。
遠いのよ。
石垣にきて、私は車の運転がうまくなりました。
この日は風がすごく強かったんです。
髪の毛もこんなに荒れ狂うほどの風力。
曇っているとまた一味違う平久保灯台。
2時間サスペンスの最後の方に登場しそうよね。
ここで事件の真相を語るとか。
お次はサビチ鍾乳洞へ。
いつか絶対行ってやる!!と誓った場所。
行きました!!
鍾乳洞の一角が、ガレージとして利用されておりました。
新しい鍾乳洞の利用法を学びました。
ガレージを写真に収めるえみりー。
じゃぱんからおーすとらりあへの、誤った異文化交流の始まりです。
ここは入り口にある、大うなぎが棲むと云われる池。
でっかい魚はいました。
これは鍾乳洞の中に祭られたご先祖様のおうちだそうです。
千と千尋みたい。
自然にできた鍾乳石。
何か特徴か云われがあって、神柱と呼ばれるのでしょう。
結構鍾乳石がすごくて、こうもりもいっぱいいて、楽しかったです。
鍾乳洞を抜けると、なんと海!!
ではありませんでした。
いや、もうちょっと歩くんです。
えみりーは道無き道をどんどん歩いていきました。
果たして私たちはもとの世界に戻れるのでしょうか。
昔は海に沈んでいた鍾乳洞ということで、珊瑚の化石があちらこちらで見られます。
海だーーーーーーーーーーーーーー
ほんとに海に出たんです。
でもでも、この後事件が起こったんです。
えみりー、デジカメ落としたんです。海に。
いつもは水中用にハウジングしてるんですけど、このときに限ってハウジングをしてなくて
ケース(なぜか靴下)に入れてるんですけど、なぜか入れてなくて
丸腰状態のデジカメが浜辺に落ち、波がさぁーっとデジカメを覆った瞬間は
今でもスローモーションとして私たちの記憶に残っています。
カラ元気ですよ。
かなり凹んでましたもん。
・・・元気出して・・・。
お昼はNu~boというカフェで食べました。
オムライスーーー
幸せ
昼食後、しばらく走って崎枝という地域にあるミニミニ水族館というものに行きました。
とても小さな水族館で、入り口がわかりませんでした。
建物自体は民家です。
民家だったのかもしれません。
でっかい海老がいました。
お土産コーナーもありました。
この2種類にどれほどの違いがあるのでしょうか。
そして、近くにある御神崎の灯台にも行きました。
グラビア風えみりー。
デジカメさんが水没してから、どことなくハイになったように感じました。
ハイになった彼女は、暴風の渦巻く中、端っこを見たいと言い出し駆けて行きました。
見守ることしかできない私。
彼女が無事に戻ってくるのを祈るばかり。
あよかった何か楽しそうだ
御神崎からみる珊瑚もかなり白いです。
ここから見てこんなにわかるなんて、相当白化が進んでいるのでしょう。
結構写真メインの旅ではなかったので、ちょい少なめですが、えみりーは楽しんでくれたみたい。
沖縄本島でのワークショップも終え、彼女はオーストラリアへ帰っていきました。
また、会おうね。
p.s.
最後に立ち寄ったサザンゲート公園で見つけた白いカブに描かれたイラスト。
どなたのだろう。素敵
次回は海を越えて、青森県恐山特集をお送り致します。