真の動物福祉牧場を目指して

郭沫平総長の遺言

ここで革命運動に対峙する「党」の側の視点を交えますと、今回の「中南海占拠運動」の首謀者はどう観ても北京大学総長の郭沫平で、彼が核ミサイルの脅威によって中南海が空っぽになったと学生達に知らせたせいで、この革命運動が勃発したと見ます。

その後も郭沫平は学生運動のブレーンとして彼等を指導しており、党の内部情報まで暴露しているので、これ以上生かしておく訳には行かないと考えます。

郭総長もそうした党の考えは見抜いており、自分が消される運命なのは覚悟していますが、もう「遺書」を発表しているので心は軽く、最期に後世に残る仕事が出来たコトを光栄に思います。

沫平(モーピン)の死は全国の大学から学生達が集まって来た頃に訪れ、それは彼の父と同じく心臓発作によりました。
これは飲み水に血管を収縮させる薬を混ぜられてのモノで、天安門事件の真相を発表しようとした彼の父も同じ方法で毒殺されました。

沫平は薬を飲まされて足が吊った瞬間に己の死を悟り、学生達に遺言を伝えようとします。
しかしこの吊りは全身に広がって終わらない鈍痛をもたらし、最期には心臓に火箸を突き立てられる様な激痛でまともに言葉を発せられなくなります。

そんな苦しみの中で沫平は、祖父である郭沫若が革命後に党の軍門に下ってしまった時から、子孫がその責任を取って死ぬコトは宿命付けられていたと語ります。
文人にとって書きたいコトが書けないのは存在理由を否定されるコトに他ならなず、中華文明はこの「くびき」によって深刻な退廃に陥ってしまった...
若い学生諸君らにはこの「くびき」を断ち切って、中華文明を曾ての様に世界に冠たる「文の国」として復興させて欲しい!

この「死の苦しみ」の中で語られた郭総長の遺言はインターネットの動画で拡散され、世界の目が一気に北京での学生運動に注がれる様になります。

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「農業」カテゴリーもっと見る