彼のキャラクターは無料で読める漫画「闇っ子」のボンボンから取っており、上海閥の若手ホープとして頭角を現しますが、党の「共同富裕」の政策に抵抗したタメに脱税容疑を懸けられ、流河と一緒に逃亡するハメになりました。
ここで今一度、耀郷のような成功した起業家(2代目のボンボンですが)が陥った苦境について解説したページを載せます。
ここでは不動産系企業の5割が赤字に陥り、IT企業も大幅なリストラを迫られていると書かれています。
耀郷もこうした企業を経営していたので苦境に陥り、他の多くの企業家と同じく党の「国有化政策」に反対したら、脱税容疑で追われる身になりました。
「共同富裕」すなわち企業の国有化は共産党の公約ですが、果たしてそれで経済は上手く回るのか?
これは今まで全ての社会主義国で失敗して来たので、耀郷も当然この「理想」に反対の立ち位置を取ります。
彼は広州大学城のOB(20代後半)でそこの学生組織に影響力を持ち、広州は「革命揺藍の地」と呼ばれる土地柄で香港とも繋がっているので、多くの学生が北京での革命運動に参加します。
耀郷もそうした学生達に紛れて「中南海占拠運動」に加わり、「共同富裕」の徴収を拒んで残していた資金を全てこの運動に捧げます。
これは勿論、徳流河の要請に答えてのモノで、彼女が北京に光臨する前に運動の経済的な問題を解消しておくという「つゆばらい」的な役割を果たします。