goo blog サービス終了のお知らせ 

真の動物福祉牧場を目指して

バイオームの可能性 (三)

 前回はつい調子に乗って「次回に人間のバイオームについて語る」などと書いてしまいましたが、その意味をよくよく考えてみると、とても一回のブログで書き切れるモノではないと思い至りました。

 「バイオーム」とは各生物種が共生して創り上げた社会を指し、最初に語った「ヒトマイクロバイオーム」や、次に語った「地衣類と粘菌のバイオーム」くらいに限定すれば、一回のブログでまとめるコトが出来ました。

 しかし「人間のバイオーム」となると、それは余りにも複雑で多岐に渡るため、これまで人類が積み上げて来た汎ゆる書物を以ってしても、まだ半分も語れていないのが現状かと思います。

 なのでこの「バイオームの可能性」シリーズを締め括る回では、原点に還ってDNAの塩基対の「トンネル効果」について語るコトにします。
突然変異は量子力学のトンネル効果によって引き起こされていた?!|はんなり科学はん

突然変異は量子力学のトンネル効果によって引き起こされていた?!|はんなり科学はん

19世紀の物理学者たちの多くが「光は波(電磁波)や!」って考えてはった。せやけど、プランクっちゅう男は、ある温度に熱せられた物体が放出する光(黒体放射の分光放射輝...

note(ノート)

 DNAは全てのバイオームの根本なので、その可能性を追究するコトは「人間のバイオーム」の根本的追究にもなります。

 この根本が実は、電子と陽子の「トンネル効果」の上に成り立っているコトは、最新の科学(量子生物学)によって解明されて来ました。
 詳細は「はんなり科学はん」の優れた解説に譲りますが、私達の体内にある400万超の遺伝子(共生微生物由来が99%超)は、それをコードしている塩基対の電子と陽子がトンネル効果を起こすコトで、恒常的に変異し続けているそうです。

 この「トンネル効果」には「熱力学的支配」を超える力があり、それは即ち生物には「エネルギー保存の法則」を超える力があるというコトです。
 
 そんな凄い力が生物に備わっているとは驚きですが、実際に生物は「エントロピー増大の法則」にも逆らって「シントロピー効果」を発揮し、地球上にどんどん「シントロピー圏」を拡大させています。

 これこそ全ての生物を合わせた「バイオームの可能性」で、全ての生物は共生して地球という「命の星」を創り上げて来ました。
 果してこの共生(シンバイオシス)による「シントロピー圏」はどこまで進化して行けるのか? 
 そのカギは人類が「トンネル効果」によるシントロピー効果を、如何に操って行けるかに懸かっていると言えます。
 
 

 
 
 
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「農業」カテゴリーもっと見る