これまで沢山起きている「チベット蜂起」の一例を描いて来ましたが、こうした蜂起は2008年の「北京オリンピック阻止運動」以来344件は発生しており(チベット亡命政府発表)、表面化せずに鎮圧された蜂起も数多くあったコトでしょう。
その歴史的、社会的な背景については様々な見解がありますが、ネットでは以下のページが一番深く迫っているかと思います。
ここでは英米の諜報機関が「チベット蜂起」に関与していると語られ、それはそうかも知れませんが、亡命チベット人が大半を占めるインドの諜報機関(SFF)を無視しているのは手落ちに思えます。
果たして344件も起こった蜂起はどの様な結末を迎えたのか? それはもちろん人民解放軍によって鎮圧されたのでしょうが、そこには物語が求められます。
かくも多くの蜂起が起こっているのにそれらは世界に知られず、中共によって閉ざされたチベットの情報は全てがプロパガンダになっています。
この現状を打破する為に、SFFは「蜂起のライブ配信」を行います。
ウラン鉱山での蜂起は世界中から注目され、それはターシャによる巧みな宣伝工作の賜物でもありました。
ターシャが囚人達の証言を広く深く集められたのは、彼女がチベット仏教カギュ派の「成就者」であり、特別な求心力を持つからです。
ターシャは「不食者」なので食糧を周りの囚人達に分け与え続け、こうした徳は「砂漠のオアシス」の様に人々の心を捉えました。
因みに元統一教会の開祖である文鮮明も、3年間に渡って300万人もの死者を出した朝鮮戦争の間、北朝鮮の刑務所に入れられて「不食者」になったと自伝「平和を愛する世界人」に書いています。
彼はメシアとして囚人達の支持を集め、そこから統一教会は誕生しました。
ターシャも囚人の2割を占める女囚達の心をガッシリと掴み、彼女等はみんな積極的に蜂起へ身を投じます。
女性達が立ち上がったのに尻込みをする様な男はウラン鉱山には居らず、3000人の囚人達は一致団結し、この蜂起はそう易々とは鎮圧されない勢いを見せます。