それは今まで「酸」章で述べて来たコトなのですが、高等生物が進化したのはミトコンドリアと共生して酸素をエネルギー源にしたからであり、それには同時に生体の抗酸化機能も進化させる必要がありました。
高等生物が人間にまで進化したコトで「終わることない魂」は生まれたとし、動物や植物や微生物も魂を持つとは思いますが、それは他者との複雑な結びつきによって永遠性を獲得するまでには至っていません。
人間の魂は言語の獲得によって進化し、その魂は科学や宗教や社会などの複雑な結びつきを生んで、それは死んだ後にも伝わって行きます。
特にチベット仏教では輪廻転生が強く信じられているので、わたしの物語では常にトゥルク(転生女神)をフィーチャー(起用)して来ました。
話を「酸」に戻しますと、動物が抗酸化力を得るには植物のファイトケミカルを摂取する必要があり、植物は微生物のお陰で土からミネラルを吸収してファイトケミカルを合成できます。
微生物は有機酸によって石や砂を溶かしミネラルを抽出しているので、「酸」は生命の根底を支える最も重要なファクター(要因)と言えます。
ではそもそも「酸」とは何かを述べますと、これはペーハー(ph)で測られ酸化還元という言葉も有名ですが、それは即ち陽子と電子の綱引きと言えます。
強酸性とは陽子が強力に電子を奪う力で、電子が奪われれば酸化し、奪った方は還元します。
かつて地球は非常に強酸性の星で、とても高等生物が進化できるような場所ではなかったのですが、この星全体を還元した微生物のお陰で我々は進化を遂げられました。
その偉大なご先祖は光合成細菌と呼ばれ、文字通り光合成によって空気中に酸素とオゾン層を生み、彼等は植物と共生し葉緑体と成るコトで活躍の幅を広げています。
近年、土壌中の光合成細菌を活性化させる技術が開発され、それは植物の光合成能力を高めるコトも証明されました。
これは土壌の微生物群が活性化するコトで多くのミネラルが植物に移行するタメで、反対に放射能などの有害重金属ミネラルの移行は抑えられます。(光合成細菌が取り込んでエネルギー源にする)
だいぶ話が専門的になったので簡単にまとめますと、土の微生物を活性化させて「宝土」にするコトで、植物もそれを食べる動物も必須ミネラル(80種程)が補われ、それにより生体の抗酸化力が高まると共に酵素が沢山作られます。
それは超微量ミネラルが酵素の原料(反応核)になるからで、それによって眠っていた遺伝子が発現し、人間はさらなる魂の進化を遂げられる可能性があります。