真の動物福祉牧場を目指して

ダラムサラーの賓客

 物語では、宇宙史上最大の葬儀が行われているダラムサラー(2059年)にスポットライトを移し、そこに特別な賓客として招かれた人々について描写したいと思います。

 これは既に、ドゥルーガ・パールワティー・ラクシュミーの「革命三姉妹」の他にも、「光復党」からは胡耀郷(上海閥のホープ)やブルース-チェン(香港の革命児)、アグネス-趙(民主の女神)や「女子革命突撃隊」の古株なども、49日間のバルドゥ祭に賓客として招かれているとしました。

 今回はもう一人、ダラムサラーの亡命チベット人社会にとって重要な賓客を登場させたいと思います。
 それは秀祥が十代後半の頃にカトマンドゥのブッダナートで出合った、当時同じく十代後半だったフランス人女性のシルヴィアで、彼女は秀祥よりも1つ年上の106歳とします。

 シルヴィアはチベット人難民キャンプの学校で善きボランティア教師となり、秀祥が27歳で「ネイティブのキリスト」と成った時には、十大弟子の中で4番目の古株でした。
 
 彼女の名前は「ファイアーエンブレム-聖戦の系譜」の「踊り子シルヴィア」から取っており、一見チャラいヒッピーなキャラクターですが、実は賢者の血筋を引いているという設定です。

 シルヴィアのパートナーだったアゼルも十大弟子の1人として亡命チベット人社会に貢献し、彼は「炎の紋章」を引き継ぐ名家の出なので、作家として熱く「チベット独立運動」を支持しました。

 この2人は秀祥の善きアドバイザーとも成り、アゼルは10年程前に他界しましたがシルヴィアはずっと秀逸と伴にあって、ダラムサラーでは長老的な存在になっていました。

 十大弟子ではもう1人ユパが生き残っているコトにし、十代の頃から秀祥に護衛として付従って来た彼は、シルヴィアと一緒に秀祥の言行録を編纂する仕事を行います。
 この「秀祥の福音書」は十大弟子による回想録をまとめたモノとし、それは「革命のバイブル」と成って後世に大きな影響を及ぼして行きます...

 今回は物語の流れを語るところまでとし、次回からは十大弟子の回想録をベースに描いて行こうと思います。

 
 

 

 
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