オルガルヒとは政治権力と癒着した「政商」をさし、ロシア人の僅か0.1%ながら、88%の国富を握っているとされます。
ここまで格差が開いてしまうのは独裁国家ならではで、おそらく北朝鮮はもっと偏っているのでしょう。
そんなオルガルヒは戦争によって、親プーチン派と反プーチン派に二分されました。 まずは反プーチン派から紹介しますと、これは先進的な技術に投資しているグループで、西側世界にしっかりと足場を確保した上で「造反」しております。
オルガルヒの中でまだプーチンを支持している派は、化石燃料と軍需産業を牛耳る派です。
彼等は侵攻前に資産をグローバルサウス(発展途上国)に移しており、経済制裁の影響を回避しました。
ロシアの化石燃料は今でもグローバルサウスが買い支えており、軍需産業も不安定な発展途上国でのマーケティングに力を入れています。
一方で、オルガルヒが西側先進国に持っていた不動産や資産は凍結され、先進的な事業に投資していたオルガルヒ達はこの損害が甚大だったので怒っています。
彼等は「ロシアの未来を切り開いているのは自分達だ」と自負しおり、実際に化石燃料や軍需産業には未来が無いので、こうした「反逆オルガルヒ」の動向は今後注目すべきかと思います。
しかし未だに、ロシアの政治経済は「化石燃料と軍需産業」に頼りきっており、それに異議を唱える政治家は除名、若しくはナワリヌイ氏のように消されてしまいます。
プーチンが支持を得られたのは、化石燃料が値上がりしてロシア経済が持ち直したからですが、それがいつまでも続くとは思えません。
私がロシアの進むべき道を民衆に差し示すコトは出来ませんが、パール-ソルジェニーツィンならば鮮明に「今こそ革命の時!」とネットメディアで訴えられるコトでしょう。