ロシアではおよそ100年前に革命が起こり「プロレリアの国」が誕生しましたが、それはほどなくして再び「帝政」に還ってしまいました。
この辺の歴史についてはソルジェニーツィンが「収容所群島」で鮮明に描き出しており、「スターリン皇帝」の罪を白日の元に晒すコトでその支配を終わらせました。
今また時代は繰り返して「プーチン皇帝」の支配するロシアとなり、パールは祖父と同じく海外へ亡命し、ペンの力によって剣に打ち勝とうとします。
ーー 今日は、中国の皆さんには馴染み深い「プロレリア革命」について語りたいと思います。
「世界のプロレタリアートよ団結せよ
!」というスローガンを、中国では今でも学校で教えているみたいですが、私も子供の頃にこのスローガンから大きな影響を受けました。
そこでは、資本主義国家は強欲な資本家と、それと癒着した政治家によって支配されていて、プロレタリアは搾取され何の権利も持たないと教えられました。
悲しいコトに、今のロシアは正にこのままの状況となっております。 一体どこで私達は道を誤ってしまったのでしょう?
これについて、私の祖父は「収容所群島」という本で答えを示しました。 祖父は信心深い人で、「神は人の上に人を創らない」と信じ、スターリンによる独裁を強く非難しました。
この本は世界的な反響を巻き起こし、ソ連を崩壊に導いて自由主義のロシアを誕生させました。
これは一時は民主主義の勝利とされ、繁栄への道を歩んだのですが、いつのまにかロシアはまた「帝政」に逆行してしまいました。
なぜ私達の社会には自由な民主主義が根付かなかったのか? その答えを私は、理想的な民主主義社会を発展させている日本から学べると思います。 私は日本の大学に二年間留学した経験がありますので、次回はそれについて語らせて貰います。 ーー