今回は、ジミヘンの代表曲「Bold as Love」を解説します。
この曲は「Summer Snow」と共に「散」章のテーマソングにしたいと思っており、「夏の雪」が単純明快な歌なのに対して、「愛の如く赤裸々」は直訳では殆ど意味不明です。
なので意訳する必要があり、私はこの曲を何十回か聞いて、その内に伝わって来た感じを表させて貰います。
ーー 俺は怒る!目の前にそびえ立つ奴らの笑顔に
奴らはアヘン色に輝く金属の鎧に縛られて、嫉妬と羨望の気持ちを抱いている
我らが燃えるような麻色の服を着た女王は、深い草の大地で奴らを嘲る
君は命の青き水、それを理解する者には惜しみなく与える
昔は幸福だった宝石色の軍隊は、君に従い奴らと対峙する
だけどなんで、ずっと戦いは続いているんだろう
だって奴らも結局は、愛の如く赤裸々だから
そう、彼等はみんな愛の如く赤裸々さ
ただ祖先の英知に尋ねてみなよ
俺の赤き種族、それは自信に満ちてハジケてる
勝利のトロフィーと高揚感のリボンを身に着け
若者はオレンジ色の肌で勇気に溢れている
しかし社会に出たとたん、そこはとても不安定で
俺がまだ黄色いウブな頃は、まったく穏やかじゃなかった
とにかく今、こんなに奮える気持ちで言おうとしているのは
俺のすべての感情がずっと心を掴んでいるように
この命を虹のような君に捧げると
だって俺はもう、愛の如く赤裸々だから
ああそうだ、愛の如く赤裸々さ
ただ先祖がそうであったように
彼は俺のすべてを知っている
そうさ! ーー
この後に、歌よりも長くて熱いギターパートに入りますが、それは戦闘でチベット人達が散って行くシーンにぴったりかと思います。