真の動物福祉牧場を目指して

オリッサ道場での修行

 日本人とインド人に人気のビーチリゾート、プーリーからバスで1時間くらいの処に、日本山妙法寺のオリッサ道場は在ります。

 オリッサ州はインド中に仏教を広めたアショーカ大王が本拠地とした場所で、そのため「インドに仏教を復活させる」という日本山の方針は大いに受け入れられ、とても立派な本堂と仏舎利塔が建っています。

 ここで依田上人というとても徳の高い御坊さんが修行していたのですが、3年前に亡くなられ今ではインドの宗教財団が管理していました。
 地元の一家も常駐しており、息子、父、祖父の三代で日本山の勤行を続けていましたが、残念ながら「お題目の心」は伝わっていませんでした。

 オリッサの仏舎利塔は1大観光名所となっており、毎日数千人もの観光客が訪れるので、その人達にお題目を届けるのがここでの修行の眼目となります。
 2日間そこで日中ずっと太鼓を打ってお題目を唱えましたが、これほど多くの人に「南無妙法蓮華経」を聴いて貰えた経験は今まで無かった気がします。
 
 普段そこで勤行している祖父と一緒にやりましたが、いつもよりずっと観光客受けが良く、喜捨も多く集まり喜んで貰えました。
 その祖父にお題目の心が伝わったお陰か、父と息子も熱心にお題目を唱えるようになって明るい兆しが見えて来ました。

 お題目の心とは即ち「この世界にオーム(南無)する心」で、「妙法蓮華経」は世界を神秘的に表現したモノと言えます。
 これについては「妙なる法よ蓮華と経てゆけ」(先々月のブログ)で深堀りしましたが、「経」についてはもう少し補足するべきかと思います。

 この解釈の難しい漢字は「経験」「経済」「経典」などと用いられ、経典は中国では「クラシックな」という形容詞にもなっています。
 元々は「つなぐ」という意味合いで、ブッタの「全てはつながっている」という悟りとリンクし、5大では智慮を象徴する「空」が当てはめられ、現実にも全て「今日」につながっていると言えます。

 以前「土風火水空」の5大に南無するコトについて語りましたが、それらは全て「経」の流れに乗って「今日」に至っており、そんな世界を理解して南無する心を伝えようと熱心に唱題修行しました。

 これによって旅の道行きも定まり、バラナシやブッタガヤの日本人宿は後回しにして、カルカッタの日本山妙法寺を目指すコトに決めました。
 その前に、昨晩はまたプーリーの日本人宿「サンタナ」に戻って来たので、次回はこの70年の歴史を持つ宿について語らせて貰います。
 

 

 
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