今回はこのシリーズのラストとして、より核心的な「土」にスポットを当てて、この農法が如何にして土を甦らせ、食と健康を甦らせるかを解説してみます。
これについては、福島で一緒に働いたコトのある新谷さんが深く追究しています。
因みに彼はお酒好きな大阪人で、医学ドクターの資格を持つ人でもあります。
ここではまず、アマゾンの奇跡の土「テラ-プラタ」が紹介され、それを再現する試みが述べられています。
これは「テラ-プラタ-ノバ」と呼ばれる研究ジャンルに成っており、ノバは改革を意味しています。
しかし今までの研究では、完全なる「宝土改革」への道は示せておらず、それにはより微細なレベルでの技術改革が求められるとしています。
それは生命活動の核心である「電子伝達系」を活性化させる技術で、光合成細菌と炭の組み合わせがそのカギを握るとしています。
電子伝達系が高まった「宝土」は、空気中から電子を集める働きをし、それが「テラ-プラタ」に永続的な生産性を持たせているとしています。
これをEM農法では「整流」と呼び、そうした効果を発揮する「結界」を如何にして作るかを研究しています。
電子が活発に供給される「宝土」では、空気中の窒素と炭素を固定する微生物の働きが高まり、それによって作物の生産性も高まります。
他にも微生物によるミネラリゼーションの働きが高まるコトで、土から作物へ多種類のミネラルが供給され、それが作物の酵素と遺伝子を活性化させて健康にします。
このミネラル豊富で健康な作物を食べるコトで、動物も健康に生きられる様になります。
それは、たった3種類のミネラル(NKP)を供給するだけで無理やりに肥大化させた作物とは別モノで、そうした作物はすぐに腐敗しますが、宝土の作物は発酵して永続的に生命力を維持します。
これが「持続可能な農業」への道で、食と健康と日本農業を甦らせる道でもあると思います。