「自由研究」は、戦後民主主義の新しい教育の象徴です。
自分の興味関心に基づいて、何を研究してもよいのです。
社会科では状況への批判をしてもよいという、戦中では考えられない転換でした。
(社会科も戦後教育で生まれた教科)
理科も日本の復興の要として振興されましたが
現場では子どもたちの楽しい研究が百花繚乱のごとく開花しました。
「何をしたらよいのかわからない」という悩みを抱え続けてきた自由研究ですが、
そんなときは、大人の出番です。いっしょにやりましょう。
「親が教えたり、手を出してはいけません。」などという先生はそれこそ「いけませんよ!」(笑)
親が楽しく研究すれば、子どもも楽しく研究します。
さて、今年の夏休み、自由研究応援企画が山のようです。
10余年前、ガリレオ工房で 滝川洋二さんたちと、
「理科離れ」「理科離し」を告発し、
克服のためのたたかいと提案活動に明け暮れたことを思うと
隔世の感です。
・科学館や大学、研究機関、科学技術系学会、科学教育団体・サークル
・自治体や地域の社会教育・生涯学習団体、子ども館や学童
・子育てサークル、学生サークル、科学部活
など、全国に広がりました。
また、出版界も、自由研究本・記事がたくさん出され、
図書館、書店、ホームセンター、バラエティーショップなどでも、
自由研究コーナーが特設されたり、
例年になく大きな企画にするホームセンター系のショップもありました。
私たち、立川サイエンスひとネットのダ・ビンチ サイエンス教室も
「夏休み自由研究どうする?講座」を動画で撮影して、発信しました。
さらに、私個人は、今夏発行の自由研究本を7冊買いましたが、米村でんじろうさんの本が一番よかったです。
その精神の部分を紹介します。